刻の学園
□転校生sideA
1ページ/9ページ
「…………。」
「副生徒会長殿?副生徒会長殿!!」
―――よばれてる。
パチン、と急に意識が戻って体からガク、と力が抜け、膝から崩れ落ちる。
「副生徒会長殿!?だ、大丈夫でありますか…?」
まだ少しフラフラとしている気がするものの、気の所為と決めつけ、立ち上がる。
「ん、大丈夫だ。ちょい立ちくらみしたっぽいな。」
膝についた土埃払いつつ、そう言う。
まだどこかふわりとしている意識を伸びをすることで追い出す。
「…よしっ、とっととロイ先生に報告しようぜ。」
そうモランに笑いかけ、駆け出してみせた。