刻の学園

□転校生sideA
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一応目覚ましはセットしているものの、セットしている時間より早く起きてしまう。
窓をコツコツコツ、と叩く音。
これが原因だ。
ガラリと窓を開ける。
「……お前は俺に何の恨みがあるんだ。」
そこには小鳥が一羽止まっていた。
小鳥はこて、と首を傾げつつ、肩に止まる。
溜息をつきつつ、寝巻きから制服に着替える。
着替えるときは小鳥はタンスの上に止まっていたが。着替え終わるとまた肩に乗ってくる。
「……うっとおしいですよ、小鳥さん」
面倒くさいなんて思いつつ小鳥の首元を擽る。


―――コイツ絶対誰かに飼われてるよな。


人懐っこいその小鳥を見つつ、そう思い、窓辺に近寄る。
「そろそろ帰ってくれませんかね?俺も学校あるんで?」
小鳥は俺の顔を暫く見たあと、窓から飛びさって行った。
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