刻の学園

□転校生sideA
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「…放課後も生徒会あるとかマジきつい。」
机に体を寝そべらせる。
半閉じの視界に白い物が映って目を開けると、視界いっぱいにレイの顔があった。
「……大丈夫ですか?アラン。」
心配そうな目で見てきている。
俺はそんなレイにやんわりと微笑み掛け。
「おう。」
と返し、席を立ち上がった。

「ええっと、まずは図書室、ですかね?」
廊下を歩きながらレイが言う。
依頼を受けるなら図書室だが、書類仕事をするなら生徒会室だ。
「うーん…依頼の内容にもよるんじゃね?難しい奴だったらミノリも含めた三人で行くべきだろうし、簡単だったら俺だけでも出来るだろうし。」
と、考えつつ言う。
戦闘面ならミノリも自分も得意で、あまり体が強くないレイには無理をさせたくない。
「そっか…じゃあ、依頼をまず見に行ってから決めよう。」
と、レイは蕾が綻びた様な笑顔を見せる。
ミノリはおそらく自分達よりも早く図書室に行っていることだろう。
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