遠い日の約束〜完結〜

□六章
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あれからマダラと柱間は時間の許す限り、お互い拳を交えていた。
たまにバキッと鈍く痛そうな音がする。そんな二人を不思議そうにみていた…
戦を知らないからか、なぜ二人はそんなに強くなりたいのか理解できなかった。こんなとき、思ってしまう。

孤独だ、寂しい…と。

だんだん顔がうつむいていってしまう。その時、
「よし!!今日はこのぐらいか…」

顔を上げると二人は汗をかき、あちこちアザができ、血も少し出ていた。
二人とも満足気だった。

いいな…と心の底でつぶやいた

その時、「やよい、お前もするか?
」「!!」

マダラだった。柱間は苦笑い。
暗い気持ちがなくなり、いつのまにか笑顔で「うん!!」と答えていた。

どれくらいの時間が過ぎただろう…

やよいは地面に背中をつけていた。
マダラは馬乗りでやよいの左顔のすぐそばを拳で叩きつけた後だった。

「それまでぞ…マダラ」
柱間の声で二人はハッとする。
二人は体をノロノロと起こした。

「…悪かったな」マダラが複雑な顔をしていた。
「ぷっ…ふふふ、マダラありがとう!またお願いね!!私も修行頑張るから」
マダラは「…仕方ねーな」といいなからも安心した様子だった。
体のあちこちが痛い…痛いけど…

なんとも言えない充実感

そして本当の友達になれた気がした。

柱間は「また今度は俺と勝負しようぞ」といってきたので「お願いします」と言った。柱間は嬉しそうだった。

三人で休憩し、傷の手当てをお互いしようとしたその時、「私に見せて」とやよいが言った。
二人はケガを見せると、やよいの手が添えられた瞬間、たちまち治ってしまった。
二人は驚愕した。やよいは普段通りだった。

「やよいは忍なのか?」
マダラも気になっていた。
柱間の問いに「忍って??」と聞いた。二人は驚く。この時代に、戦や忍をしらないとは…
「やよいの事聞いていいか?」
柱間が遠慮がちに聞いた。
「うん、いいよ」アッサリ

マダラと柱間は顔を見合せ、安堵した。

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