遠い日の約束〜完結〜

□十二章
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やよいはその日夜中に目が覚めた。
息は荒く、冷や汗が額から顎に伝い落ちる。
やよいは川に行き、服を脱ぎ川で汗を流し、新しい服きて花畑に寝転んだ。
花を眺めてさっきの夢を思い返した。

マダラと柱間と私がいて、 マダラが何か言って私たちから離れてく…
追いかけても…叫んでも…どんどん離れていく。
そこで目が覚めたのだ。

「只の夢だよ…私達は三人で一つだもん…」
やよいは呟くよう、自分に言いきかせ眠った。

朝起きると温かくふわふわしていた。目が覚めると、大きな狼がやよいを包むように寝ていた。
「おはよう…心配してくれたの?ありがとう」
狼はやよいを見て、あくびを一つし起きて何処かに行ってしまった。
やよいは出かける支度をする。

「マダラー!柱間ー!おはよう!!」
「「おう」」
二人は水切りしていた。やよいも真似するが、なかなか難しい…
柱間に教えて貰いながら投げると、少しうまくいった。
「マダラより飲み込みはやいぞ」
「うるせぇ!!」
そんな二人に笑った。いつもの光景に安心した。
お互い得意不得意の話をして実践してみた。
「火が使えたらな〜」ぼやいたやよいにマダラが教えてやると名乗り出た。
柱間とやよいはウキウキしマダラを見る。マダラは印を結び、少し小さめの火を口から出す。
「なんと言うか…ちっさいの」
「わざとだ!わざと!!」
「マダラ!!私にも教えて!!」
柱間とやよいはマダラに教わり、やってみた。
「「……」」
「…最初から出来るやつなんていねーよ…」
二人とも何も出なくて落ち込む。

それからいつもの組み手をして、帰る時間になった。

「ねえ!! 」やよいはあわてて二人を呼び止めた。
柱間とマダラは振り向きやよいを見る。
「ずっとずっとこれからも三人一緒だよね?」
すがり付くようやよいは二人の袖を握りしめていた。
「ずっと一緒ぞ!!」
「ああ」
柱間とマダラの笑顔に安心してやよいも笑った。

その夜、マダラと柱間は父親に知られ相手の正体も聞かされた。

相手の情報を得ること、さらには正体がばれたら殺せと…

柱間とマダラは目の前が真っ暗になった。
「柱間…やよい…」
「マダラ…やよい…」

友の笑顔が浮かんだ。

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