Present

□ヨシナツ@
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【 義×夏 】


不意に強い力で手を引かれ
押し込められた空き室。


どうした、
と問いかけようと
口を開きかけるも
俺が声を発する前に
重なる彼の唇。

軽く合わさり
すぐに離れたそれ。

突然のことに驚き
固まる俺を
真っ直ぐに見つめる彼。

「俺じゃダメですか…」

この一言で俺の気持ちを
知っていることを理解する。

「このタイミングで
こんなことするのは
気が引けるけど、
アンタの傷舐めさせて」

ペロリと唇を舐められる。



先日、俺の想い人は
自らプロデュースした
歌姫と結婚を発表した。

もともと叶うはずのないと
わかっていても
正直、傷ついた。

女々しい自分の心に
嫌気がさす。


「俺は君を好きになんて
ならないよ」
酷く冷たく笑いながら
告げた。

「………知ってる。
ずっと見てたから……
今だけ、アンタを抱きしめさせて」


そう言って伸ばしてきた手を振り払う
ことなんて出来なかった。


慰めてほしかった。
傷を舐めてほしかった。
彼の言葉に甘えた。


強く抱きしめられて
再び唇が重なった。
今度は深く………
口を薄く開け
入り込んできた彼の舌を
自ら誘うように絡める。

こんなキスをしたかったのは1人だけ。
後にも先にも。


愛してる。









end.
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あれ???
ガチホモは義人のつもりが
なっちゃんガチホモ
病み病みに
なっちまった(´Д` )
すみません(笑)

王宮パレスOpen記念に
蓬莱さんにささげます

ガチホモなっちゃん(笑)
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