Present

□ヨシナツG
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【 ヨシナツG 】



いつからだろう
SEXに春の匂いを感じなくなったのは




いつからだろう
カレに見られているSEXに
快楽をみつけたのは












カレに送った言葉に落ち着かない



「会いたい」


って何だ………



今時、高校生だって
もっとマシな言葉をえらぶんじゃないか
と、激しく後悔



春が好きなんだと言いながら
カレに会い
春の代わりでいいなんていう
カレを利用し、気持ちを無視して
自分のいいようにしてきた


この関係が始まったころは
カレの気持ちなんて
もちろん考えたこともない
自分の春への想いだけを見てた




でも
今は気になる

カレのオレへの感情が…


まだオレを好き?




いろいろと考えすぎて
何て言っていいかわからなくなり
最終的に選んだ言葉がアレだ…
自分の言葉のセンスのなさに凹む……




でも
カレからの返信に
一気に心拍数と体温が上がり
心臓がドキドキしている




あぁもう確定だ



オレはカレを好きなんだ



カレからの
たった一言のメールが
うれしい









ホテルで
1人、夜景なんて見ながら
ひたすらカレを待っている



ビールを開けてみたものの
飲む気にもならずそのままにして
新しいのを開けては
またそのままにしてを繰り返している
ぬるくなってしまったものが
何本もテーブルに放置されていた





最初になんて言おうか
どんな顔すりゃいいのか





いろんなことをぐるぐる考える……




人を待つ時間はこんなに
ながいものだった?

時間が永遠に感じる




早く、会いたい








そんな中
携帯のバイブ音が響く
待ち人の名が表示され
すぐに切られた

ドキーーーっと心臓が跳ね上がる


静かにドアをノックする音が聞こえた




身体全部が心臓になったように
ドクドクと脈うっている
ドアノブに伸ばしたてが
わずかに震える


ひとつ息をついて
ゆっくりとドアを開けると






そこにはオレの気持ちと相反するように
この世の終わりを告げられたような
顔したカレがいた





――――――――――――――――――
蓬莱さんに捧ぐ(笑)
陥落なっちゃん

ちょっと展開早かったなーーー´д` ;
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