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□ヨシナツ(11)
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【 ヨシナツ(11) 】


何度か抱いた彼は
ギュッと目を瞑りひたすらあの人だけを想って俺をあの人として咥えこんでいた




俺は



俺にまたがり
せつなそうにあの人の名を呟き果てる
彼の綺麗な左手が白濁に汚れる様を
あの美しい音色を奏でる手が
彼の欲望に汚される様を





ただ黙って見つめていた






いつかあの人でなく
俺だけを想って
俺だけでイく身体に染め上げたい



そんな欲望を心の奥底に隠して
ただ見つめてた





だから
彼が受けいれてくれたと思ったら
止まれなかった





早くひとつになりたくて
急いでベッドへと連れ込んだ

いままでにない積極的な彼に煽られて









後ろから抱えこみ
綺麗にうきあがる肩甲骨に
口づけを落としながら、
何度も彼の中に熱をはなった


顔を見ながら抱きたくて体勢を変え
また深く交わる





でも
そこにはギュッと目を瞑り
顔を隠した彼がいた




脳裏によぎるのは
あの人の代わりとしての
俺とのsexを楽しんでいた彼





今もあの人を想い浮かべてる?








そんな俺の思考に気がついたのか
彼は赤い舌をチロリと出し
見せつけるように指をしゃぶった
その舐める仕草がとてもエロくて



そして初めて呼ばれた名前





いつか俺を呼んで欲しいと焦がれていた



呼ばれてみればそれは
予想をはるかに上回る破壊力で





俺の中でゴトリと何かが外れる音が
聞こえた気がした







「もう我慢しない…覚悟して?」






鈍い音をたてて外れたのは
俺の理性という枷だったのかもしれない








それから部屋に響いたのは





彼が呼ぶ俺の名と


俺が呼ぶ彼の名と


2人の荒い息づかい


そして
快楽に溶けきった彼の甘い啼き声




――――――――――――――――――
うっははぁ〜ん
調子にのって書いちったぁ〜ん
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