防人を護る歌を歌いましょう

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地下から出てきたノイズはもう倒されていた
だからその現場に駆けつけなくてもよかったのかもしれない
だけど…



心「えっと…敵?」

?「お前も対象だな」

心「は?」

響「やめてください翼さん!相手は人です、同じ人間ですよ!」

「「戦場で何を馬鹿なことを!」」

心「息ピッタリ…」



翼さんとあの女の子が戦っている
それに女の子が何かをふるってノイズを出した
響を囲うようにして…
どちらも押されてる…どうすればいい…どうすれば…




心「響!」

?「余所見してるとはいい度胸だな!」

心「はぁっ!!!」

?「お前、そこ出来損ないよりも強いな…なに!?」

心「翼さん!?何をっ」



そう…私とこの子の影には小刀が…
私たちの動きを止めていた
影縫いの力で…



翼「月が覗いているうちに…決着をつけましょう」

?「歌うのか、絶唱…」

心「そんな…また、あれを繰り返すの!!!」

翼「防人の生き様、覚悟を見せてあげる!あなたの目に焼き付けなさい」

?「ぐっ、やらせるかよ…!?」

心「また…失うのは…やだ」



絶唱を歌いながら近づいてくる翼さん
あの子の肩を掴み…歌い終えるとその口からは血が流れだした
そして…膨大な力が襲いかかってきた
あの子にも…影縫いで動けない私にも



心「うっ…あ゛ぁぁ…」

?「ぐあぁぁ!!!!」



あの子は衝撃によって吹き飛び
私はその場に立っていた…いや…立たされていた
でも、意識は…もう…限界だった
いや、意識だけなく体も心も



心「………――――」バタン

響「翼さん!心!」

弦十郎「無事か!翼!」

翼「私とて人類守護を任される―――」







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