うたプリ オリジナル
□No.3
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優花side
パリーン
その瞬間、頭の中であのときの映像がフラッシュバックした。
血の臭い……
血だらけで倒れてる両親……
近くに落ちている血のついた包丁……
割れた窓ガラス……
そしてお金にしか興味のない大人たち……
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!』
「「「「!!?」」」」
私は頭を抱え、しゃがみこんだ。
回りの人たちはとても驚いた。
『優花!!?
おねぇちゃん!!!!!
大丈夫だよ!!!
落ち着いて!!!!
ここはあそこじゃない!!!!
誰も死にやしない!!!
だから、落ち着いて!!!!!』
玲俟がなに言ってるかわかんない……
これは……まずい……
『はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ……』
『ヤバイっ!!
ねぇ、こんなかで今、袋持ってる人いない?』
「僕が持ってますよ〜」
「那月、ナイスだ!貸せ!」
金髪の帽子被った子が私の口のところに袋を持ってきてくれた。
あっ……空気が入ってきた……
息できる……。
『……スウスウ……。
ふぅ、もう大丈夫…。
ご心配をおかけしました。
…えっとそれじゃあQUARTET NIGHTの皆さん。
部屋の案内、よろしくお願いします(*´∇`*)』
私は近くにいた確か……黒崎蘭丸と美風藍の手を掴んで、外に出た。
玲俟も寿嶺二とカミュの手を引っ張り外に出た。