図書館♪

□学園ほのぼの物語
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ジリリリ‥‥‥‥

朝から鳴り響く目覚ましの音。

「うぅ‥‥‥あぁ‥‥」

少女は目覚ましを布団に潜ったまま手探りで捜すが、目覚ましは既に床の上。とうとう限界の来た少女は布団から出て目を擦りながら床にある目覚ましを手に持ち目覚ましを止める。

「うぅ〜‥‥手間かけさせるな‥‥‥ぁっ!?」

目覚ましを止めてまた布団に潜り込もうとした少女に部屋に入って来た少女が飛び蹴りをくらわせた。

「布団から出たならさっさと起きる!ほらっ!琴音!」

「うぅ〜‥‥‥」

琴音と呼ばれた少女は蹴られた状態で呻く。

「相変わらず乱暴な起こし方するなぁ‥‥亜紀姉さんは‥‥‥。」

亜紀と言われた少女は腰に手を当てて呆れた表情で琴音を見下ろし、

「あんたがいつまでも起きないからでしょ!
ほら!さっさと支度する!遅刻するよ!」

そう言い残して亜紀は部屋を出てった。
少し遅れて琴音が目覚ましを掴む。

「‥‥‥‥えぇっと‥‥7時‥‥50分‥‥‥。
‥‥‥‥はぃっ!?」

今の時刻は7時50分。
色々やっててせいぜい20分。今の時間帯に足したら8時10分。
そして通学は8時30分まで。果たして間に合うか。

「フッ‥‥‥甘いわね。作者さん。私を誰だとお思いで?私は吹夜 琴音ですわよ〜!!」

はい。その名前名付けたの私ですから。
というか口調変わってませんか?

「その辺は気にしないっ!!」

「だったらさっさとやれっ!!」

戻って来た亜紀が琴音の頭をひっ叩く。
いて。と小さな声を上げる琴音を亜紀は綺麗に無視。そんなやり取りをしている時、下から母の声が。

「琴音ー!亜紀ー!
二人共遅刻するわよー!
琴音は朝ご飯食べなさーい!!!」

「あっ!ヤバッ!はぁぁいっ!!!」

返事を返した琴音は急いで着替える。
ボサボサの髪のまま急いで下に降りる。

「おはようっ!お母さん!」

「はい。おはよう。亜紀はもう行っちゃったわよ。」

「へっ!?さっきまで居たのにっ!?」

「何か‥‥日直って言ってたけど。」

「ほふはひはふひっ!?」【訳すと、こんな時間にっ!?】

「えぇ。‥‥‥後20分だけど大丈夫?」

「にじゅっ‥‥‥‥!?モゴモゴ‥‥!」

「ほら。」

母は、紙コップに水を入れて渡す。
それを琴音は乱暴に奪い家を出てく。

「後、約10分!
間に合うか‥‥‥!」

紙コップに入った水を走りながら乱暴に飲み干す。そして紙コップをどうするかと思えば走ってる途中にポイ捨て。
駄目な見本です。

「ちっ‥‥‥8分切ったか‥‥‥!」

舌打ちをした後、
琴音のした事は‥‥

「よっ!」

木を伝って学園の敷地内に入る。
その後開いてた窓から教室に侵入。女の子がやるような事じゃないですね。教室に雑音が鳴り響く。

「あっれ〜?琴音ぇ?また窓から入って来たの〜?」

ただ一人、琴音に近づいた少女が居た。
少女の名は水流 愛螺。
琴音の幼なじみで親友でもある。

「愛螺ぁっ!今何時ぃ?」

「8時29分。さすが琴音♪時間ギリギリ♪♪」

「イェイ♪」

そんな二人の会話を聞いていた、制服の着こなしばっちり、髪は長くてウェーブがかかっている、いかにも上品そうな少女は

「有り得ませんわ。
それが女の子のする事ですの?」

「ほんっと華恋は五月蝿いなぁ。私がどうしようと華恋には関係ないでしょぉ??」

「関係大ありですわ。
私、学級委員ですのよ。
生徒の恥は学級委員の恥ですわ。そうでしょう?
裕也さん。」

優雅な動きで剣乃 華恋は後ろに居た男子を振り返る。裕也と呼ばれた男子は華恋の意見に同意する。

「そうだな。てかお前いつもこうじゃね?」

「これが私なのっ!
悪かったねーだっ!!」

あかんべーを裕也に向けてする琴音。
そんな琴音に対して裕也は嫌みったらしい表情をして、

「お前はそんなだから、朝ドタバタしてんだよ。」

「な、何をぉぉっ!!」

今にも裕也に掴み掛かりそうな琴音を愛螺が必死で止める。

「こ、琴音!落ち着いてぇぇ;;」

「えぇいっ!離せぇ!
愛螺ぁぁ!こいつ‥‥‥一発殴らないと気が済まないぃぃぃっ!!」

「駄ぁ目だってばっ!
ほらっ!授業が始まっちゃうって!!」

と愛螺が叫んだ瞬間。

キーンコーン
カーンコーン
キーンコーン
カーンコーン‥‥

本鈴が鳴った。
しばらく経って先生が入って来る。

「席着けー。」

先生が叫ぶ。
ガタガタッという音が止んだ。

「そんじゃー出席取るぞー。赤坂ー。」

「はい。」

先生が順番に生徒の名前を呼んでく。
その間琴音はというと‥‥‥?

「ふわぁぁ‥‥‥;眠ぅい‥‥;」

欠伸をして、眠そうに目を擦ってました。
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