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□聖なる夜にRN
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聖なる夜RN









ロビンの場合


ナミは夜中もぞりと起きて、くすくす笑いたくなる気持ちを抑えながら隣のベッドへ忍び寄った。

枕元に置くプレゼントは、カサカサと音がしないように包装紙をわざわざふわっとしたものに変えたし、中身も、ウソップやサンジと頭を捻らせて喜んでくれそうな物を選んだ。

おそらく幼少の頃からこう言った経験がないであろうロビンに、少しでもクリスマスを楽しんで欲しくて。

サンタさんの存在すら知らなかったロビンに、クリスマスの由来とか、どういったことをして祝うのかとか、この月に入ってからみんなでさりげなく吹き込んで来たので、きっと、明日の朝には、滅多に見られないロビンの驚いた顔が見られるだろう。

そう思うと、ナミは楽しみでニヤニヤした。

真っ暗な部屋の中、月明かりだけを頼りにふわふわと包装されたプレゼントをそっと枕元に置いた。
目を閉じるロビンにほっとして、そーっと後ずさろうとした時。


がしがしがしがしっ


百花繚乱に咲いた手の花にナミはばっちり捕まって、声にならない声が出た。



「サンタさん。いい子にしていたから、本当に来てくれたのね。」

「ひっ、ちょっ、ロビン...!」

「どうぞどうぞ、お入りになって。」


部屋が暗いので、ナミだとわかっていないのかもしれない。

サンタさんの幻想を壊してしまうのも良くないと、ナミはされるがままに黙って様子を見るしかなかった。

たくさんの手に暖かい布団の中に入れられて、いい匂いがしてドキドキする。
どうしよう。本当にサンタさんだと思っているなら、ロビンが寝るまでなんとか黙って...


「ひゃっ!?」

「あら、サンタさんは女性なのね。」

咲き乱れた手がナミの胸を触ったので黙るどころか悲鳴が上がった。
なのに、ロビンは驚いた様子もなく言った。

「大丈夫。プレゼントのお礼をしますから。抗わないで。私に全て任せて。」

「あっ!んっ...!」



ロビンが気づいていないはずはないのだが、そうとは思わないナミは正体がバレないように懸命に声を我慢して朝を迎えた。






「ナーミさんっ!昨日どうだった?ロビンちゃんのサプライズ、上手く行った?」

一緒にプレゼントを選んだサンジが話しかけて来たので、ちょっと目の下にクマを作ったナミは言った。

「えっと.....大変なことになった.....」

「え?」

ロビンが寝たのを見計らって、ベッドから滑り出て来たのはもう朝方頃。


「おっ!ロビン、おはよう〜!」

食堂にいたチョッパーが挨拶したので、二人はロビンの方を見た。
いつもより肌がツヤツヤで、笑顔ニコニコのロビンがふわふわのプレゼントの包みを持って立っていた。

「信じられない。サンタさんが来てくれたの。ほら、これ。」

「ロビンのとこにも来たのか〜!おれのとこにも来たぞっ!ほら!そげキングのフィギュア!!サンタさんってすごいよな〜!なんで欲しいものがわかるんだろうな〜」

「ふふ、ほんとね。...本当に、欲しいものがわかるのよね。」

ちら、とナミを見てロビンがウインクする。


ナミがぼっ!と赤くなったので、サンジは二人のやり取りがかわいいとツボに入って身悶えしたのだった。









(バレてないよね!?って言うかサンジくんあんたロビンに変なこと言ったんじゃないでしょうね!?)

(変なことってなに?)

(それは.....ごにょごにょ.....)

(言いにくければ耳元でどうぞ)

(耳元で)(.....サンタさんに、あんなことやこんなことみたいな性的なお礼をしないといけないとか、ロビンに言ってないわよね...?)

ブーーーー!!!!

「どうしたサンジーーー!!!医者ーー!!っておれだーー!!!」

「ふふふ」






おしまい

(ちなみに今年一味でサンタさんにプレゼントをもらえたのは、ロビンとチョッパーとルフィとブルックだったそうです)







ナミサンタからロビンへ、お花の香りがするくまのぬいぐるみ
ウソップサンタからチョッパーへ、そげキングフィギュア
フランキーサンタからルフィへ、将軍1/10スケールフィギュア
サンジサンタからブルックへ、エッチな本

ゾロは寝ていたのでこの案件に入れて貰えず。


Who's next?







☆彡

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