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□6.
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6.








「サンジくん。」

キッチンに侵入して仁王立ちするナミに、サンジは背筋を伸ばした。

かわいい。触れたい。でも駄目なのだ。

「私のこと好き?」

「ナミさん....」

好きに決まってる。
好きで好きで好きで好きで、大好きで愛してるに決まってる。
どんな言葉だって足りないのに。

でも、ひとたび言葉にすれば、止まらなくなりそうで。
どれほど愛しているか、どれほど狂おしいか、あらゆる手を使って伝えてしまいそうで。

ナミはポケットに手を入れて、ルフィから取り上げた例の物を出した。

「これ.....」



サンジはそれが目に入った瞬間、目にも止まらぬ速さでナミの腕を引っつかんだ。

そして後頭部を大きな手で固定して唇を押しつけた。

久しぶりのキスに、脳内が痺れる。
手という手があらゆるところを触って、その間も舌は休むことなく口内を犯して、余りの早急さに、荒々しさに、興奮した。

だって、こんなに求められるなんて、嬉しくて。

「ああ、ナミさん、ナミさん...っ。ずっとこうしたかった...」

「うん....よく我慢したわ。」

ナミはサンジの背中に手を回した。

「私を嫌いになったんじゃないのよね?私の為に、我慢してくれたのよね?」

「俺が、ナミさんを嫌いになることなんて、一生ない。こんなに、好きなのに」

くちゅくちゅと、下から水音が聞こえる。
サンジの長い指が、器用な指が蠢いて、ナミはきつく目を閉じて声を上げた。

「ああっ、だめ...っ」

「ナミさん、こんなに濡れてる....」

「やっ!ぁあん...っ!」

「したかった?」

ナミは涙ぐんで言った。

「うん、したかった....んっ、寂しかった...ぁあっ」

「ごめんね、ナミさん、本当に本当に愛してる....」

サンジが胸の先を吸う。
それだけで全身がびくびくして、愛液が垂れる場所には震えが走った。

「あっ、やっ、なに...っ」

「ここも....」

シンクに押しつけられながら足の間に顔を寄せられて、太ももの内側を舐められた。

下着の上から敏感なところを舐められなぞられると、体の中心に快感が走った。
ひくひくと、挿れられたくて震えているのがわかる。

一段と強い快感が押し寄せる波のように来た時には下着は取り払われていた。
ナミはもう体を支えるのもやっとで息も絶え絶えだった。

「も、これ、ちょーらい....」

「うぁ、ナミさん...っ」

装着する時間を置いて、サンジの腰がナミに進められた。

「あっ、ぁ、すごい...っ」

「ん.....」

ぬるぬるの壁が異物を締めつけて来る。

しばらくの禁欲の後なので、もう達してしまいそうだった。
そんなダセェこともないと、サンジは腰を止めてキスを落とす。
今はキッチンには誰もいないが、いつ誰か入って来てもおかしくない。

そんなことが頭でぐるぐる回って、軽くパニックになった。
それほど、狂ってる。
大好きな人に触れることができて、本当に幸せで。

「イキそう?」

ナミが笑った。

「私が、代わろうか?」

自分の男が一番長持ちする体位を、もうわかっている。
ナミが男の肩を押して、上になった。
サンジは自分の職場の床で致す背徳感にぞくぞくする。

「サンジくん、だいすき....」

「ふっ、ぅぁ、ナミさ...っ」

「気持ちいい....?」

涙ぐんでコクコクと頷く男に、ナミが妖艶に笑った。

この男が私を我慢することがどれだけ大変なことであるかを、身を以て知っているつもりだ。

そして、私を傷つけることになることが、どれほどこの男にとって辛いかも。

しかし、あえてそれを享受したこの男のいじらしさに、自分への愛情に、流した涙にもお釣りがくると思ってしまう。

大好きだ。
器用そうで不器用なこの男が。

「ねぇ、もう、イッていいわよ...?」

「うっ、でも、はぁ、ナミさんは....っ」

私がイくことにいつも異常にこだわるサンジに、笑いかける。

「いいの。それに....」

腰を動かして卑猥な音を出しながら、ナミが耳元で言った。

「....もうすぐ、着くから、島にも。」

「!!」

それを聞いた途端、サンジが身を起こして形の良い尻を鷲掴み、腰を打ちつけた。

「ああっ!!やっ、すご....っ」

水音と肌がぶつかり合う音が響いた。

「あっ!あっ!イイっ!!いっちゃ...っ!!」

「ナミさん...っ!!」



結局いかされて、二人はキッチンにもたれてぐったりとした。
まだびくびくしているモノを見ながらナミがあけすけに言う。


「でも、なんで。避妊の方法なら他にも...」

ナミが鍋の入った棚に頭を預けて息を吐いた。

「いや、だって...さ、それはちゃんと結婚してからがいいし。」

サンジがまだ荒い息の中で言うのに、ナミは驚いて目をパチクリとさせた。
後から顔が赤くなって来て、それを悟られないように早口になる。

「やっ、そっ、それはいい心がけだと、思いますけど、」

「俺だけイって、ナミさんがいかねぇとかも考えられねぇし。」

それでも良いのに。
思ったが、ナミは黙っていた。

「確かに、私、したことなかったわね...」

言うと、ナミがサンジの足の間に入って、最後の1つとなった用済みのものを取った。

「わー...こんなにたくさん...」

「やめて、恥ずかしい」

「んっ...」

「ナミさんっ!?」

ナミがまだ硬いそれを口に含んだので、サンジは驚いて声を上げた。

ナミが、自分が初めてだったことを知っていた。
これほど愛する女性から、そんな自分にとって最上のものを差し出して頂いたのだから、余計に、こんなことはさせてはいけないような気がして、今までされたいと思ったこともなかった。


「んっ、ん、気持ちいい...?」

「ぅあ、やば、い...っ」

綺麗にしようと丹念に舐めて、ナミの目がとろりとする。
好きだから、何でも愛しい気がした。

何でも、やりようはあるのに。
バカサンジ。
避けなくてもよかったじゃない。私を。


「んっ、んっ、」

「あ、もう、やめ...っ、ナミさ...!!」


やめてやらない。
唾液で滑りのよくなったそれを手で扱いて、吐き出されたものを喉で受け止めた。

「んんっ、ごほっ、けほっ」

「ナミさんごめん...!!」

気持ち良さと申し訳なさで頭がおかしくなりながら、サンジがナミに触れた。

ナミはちょっと涙ぐみながら笑って、おいしくない、と言った。










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