蒼い炎(第二部)(完結)
□第七話
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スースー
藍が寝たことを確認して部屋を出た。
船大工やクルーに部屋の準備を指示して食堂に向かった。
「あ〜。マルコ。藍は?」
そこにはエースと鈴が座っていた。
船内を見て回ったら疲れたから休憩中らしい。
「俺の部屋で寝てるよい」
鈴が目を開いて驚くと同時にホッとした表情をした。
エースも気づいたようで、
「どうかしたのか?」
「いや。
やっと眠れたんだと思ってね♪」
「どういう事だよい?」
鈴は困ったように笑いながら、藍がこの1か月あまり睡眠を取らずに仕事ばかりしていたと話した。
食事もあまり進んで食べてはなかったらしい。
「俺達が帰った後からってことかよい?」
「うん。元々そんなに寝る方でもなかったけど、この1か月は特に酷かったよ?だから今眠れてるなら良かったと思ってね」
私にも全然甘えてくれないからね〜。
寂しそうに笑う鈴。
「・・・・・・・・・こっちに来たからには嫌ってほど甘やかしてやるよい」
覚悟してろよい。
(マルコ〜。あの子は手ごわいよ〜)
(頑張るよ〜い)