落花流水の情(完結)
□第二話
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ヒロイン視点
「エース・・・・」
「アン、お前もみんなと一緒に逃げろっ!」
出来る訳ないって知ってるくせに。。。
「最後までここにいる」
「分かった。。。」
17歳の誕生日に2人で海に出て、仲間を増やしスペード海賊団を作った。
エースは名をあげ、(一応私もかな?)ルーキーとしては異例の王下七武海入りの話もあったくらいだ。
ともかく、手当り次第喧嘩を売っていった。
私にはエースが焦っているようにも見えたが、それがエースの選んだ道なら黙ってついて行って、後始末が必要な時は処理をした。
今回エースが喧嘩を売ったのは、四皇の一人、白ひげ。
白ひげに会う前に王下七武海のジンベイとエースは5日間かけて戦い決着がつかないままだった。
その後、白ひげと接触。
スペード海賊団総出で白ひげに向かったが、全く相手にならなかった。
せめて海の上だったら。。。
私の力がもう少し役に立ったのに!
圧倒的な実力差をみせられた。。。
エースもそれは分かっていた。
私達が何人束になっても適わない。
とうとうエースが私達クルーに退却命令を出した。
「仲間を逃がして貰う・・・!!そのかわり・・・」
「おれが逃げねぇ・・・!」
エース。。。
とてもエースらしい。
「悪いな、アン」
エースが逃げないという事は私も逃げないという事だ。
エースが死ねば、私も死ぬだろう。
「ううん」
一緒に死ねるのならそれも良い。
私だけ逃がされるよりもずっと良い。
「最後まで傍にいるよ」
エースに笑顔を向けると、エースも笑顔を返してくれた。