落花流水の情(完結)

□第三話
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「決まったんだねい」

ニヤリと笑うマルコ。
多分この人には分かってたんだろうけどね〜。

「うん。ありがとう。マルコの言葉がエースの背中を押してくれたおかげだよ」

笑ってマルコを見上げるとちょっと驚いた顔をしたマルコが頭をクシャクシャと撫でた。

エース以外の人に撫でられたのは始めてだな。。。


食堂に着くまで色々話をした。

う〜ん。マルコって大人だな〜。
もちろん、年齢が上っていうのもあるんだろうけど。。。

スペード海賊団は比較的みんな年が近かったしな〜。


エースはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんって感じじゃないもんな〜。

ルフィは弟だったし。。。





「ぶつかるよい」

「わっっ、ぶっ」

考え事をしていたら、食堂の扉から人が出てきてぶつかった。。。

いたたたた。。。。鼻打った。。。


「あれ〜アンちゃんから俺の胸に飛び込んで来てくれるなんて嬉しいなぁ〜〜」

この声は。。。

「サッチ?」

「なに♪?」

頭上から声がしたから顔を上げると。。。


ちかっ。

距離を取ろうとしたが、背中にサッチの両腕が回っていて離れられない。。。


「ちょっ。サッチ、近いっ!腕話してっ!」

「何やってるんだよいっ!」

マルコがサッチの顔面を掴んで放り投げてくれた。

「大丈夫かよい?」

「うん。びっくりした。。。」

エース以外の男の人とあんなに密着したのは初めてだ。。。




「酷いな〜。マルコ。オレッちのトレードマークがちょっと崩れたじゃないか〜」

「煩いよい。ったく。今夜は宴だよい。準備をしろよい」


「ん?宴?何かあったけ?」

フランスパンもといリーゼントを直しながらサッチが聞いてきた。

「家族が増えたんだよい」


それを聞くとサッチが私の方を見た。


「そうか、そうか、とうとう決まったかぁ〜♪妹が出来るのは初めてだなぁ〜♪」

嬉しいなぁ〜と言ってまた私に抱き付いてこよとしたが。。。


「何やってんだ、サッチ」

私の後ろから腕が伸びてきて、サッチの顔面を鷲掴んで、放り投げた。


「エース!」

「大丈夫か?」










その後、エースにサッチに近づくなと釘をさされたのは言うまでもない。
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