恋するOL

□第三話
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マルコside

藍に現在の仕事状況を聞くと定時を少し過ぎたくらいで終わるという事だった

自分の仕事だけで定時を過ぎるっていうのに、更にサッチの仕事を手伝わせて大丈夫だろうか・・・

何も言わずに今日は帰してやった方が・・・

どうしようか・・・と思っていると藍の方から

「何か急ぎの仕事がありますか?」

「 よい。サッチの仕事を手伝ってくれないかよい?」

「サッチさんの仕事ですか?私が今やっている仕事が終わってからでよろしいですか?」


「ああ、良いよい。ただ、また残業になってしまうんだけどねい。。。」


「ごめんね〜。藍ちゃん、この資料を訳して、まとめて欲しいんだよ〜」


残っている資料の量を見て藍が驚いている

「えっと、この量って明らかに今日中に終わらないですよね??」

「あっ、藍ちゃんは出来る所までで良いよ〜。ホントごめんね〜。毎日毎日こんな忙しかったら彼氏を会ったりも出来ないだろう?」

この時、俺もサッチも

『彼氏なんていませんよ〜』的な答えを期待していたんだと思う

それが・・・

「大丈夫ですよ?なかなか会う時間はありませんけど、理解してくれているので」

少し困ったように笑うが・・・

「えっ!?彼氏いたのっ?(いない前提で聞いちゃったよ。やべっ)」







サッチの奴が余計な事を言いやがった。

何だ、彼氏がいたのか。


イヤ、別に居ても可笑しくはないんだが。。。

これだけ可愛いんだ。男はほっておかないだろう。

そういえば、サッチが新入社員の中でも一番人気で狙ってる奴も多いとは言ってたな。。。


別に藍の事を女として見てたつもりはないが、面白くねーな。

残業や休日出勤も嫌がらずにやっていたコイツに彼氏がいるとは思ってなかった。


「マルコ。。。顔がこえ〜よ」

「元からこの顔だよい」


「イヤイヤ5割増しだぞ?なんだ、そういう事かぁ〜。確かに藍ちゃんは可愛いもんな〜」



そういう事って。。。
そういう事かよい?


「何言ってるんだよい、あいつは部下だぞ?」

「だから良いじゃん!彼氏より一緒にいる時間が長いんだぞ?いけるって♪」


そりゃ、公私混同だろう!


「くだらない事を言ってねーで、さっさと仕事をしろよい」


ったく、俺が藍を?

確かに気配りが出来て、仕事も完璧。新入社員とは思えないくらい落ち着ているかと思ったら、今日の昼間みたいに可愛い所もある。

そのギャップにドキッとしたのは認めるが。。。


って考えても仕方がねぇ。

第一、彼氏がいるんだぞ。あいつは。


上司としては出来るだけ残業を減らしてやって、彼氏との時間を作ってやるのが正しいだろう。。。







もし、残業を増やしたら、俺との時間が増えるのか?
彼氏との時間が減るのか?




考えてはいけない事を考えている事に気づいて、仕事に集中する事にした。



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