蒼い炎(もしも)(完結)

□第二話
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マルコside


「あのバカがっ」

甲板にいた不審者2名を食堂に案内したとサッチから連絡があり、急いで食堂に向かう

そんな簡単に部外者を船内に入れてどうする・・・

イライラしながら食堂へ向かっていると、途中でエースに会った


「どーしたんだ?マルコ。顔がこえーよ(笑)」


「うるさいよい。サッチのヤツが不審者を食堂に案内したんだよい」

忌々し気に俺が言うとエースが・・・


「サッチが大丈夫だって思ったんなら大丈夫だろ?


確かに、いつもふざけているように見えても4番隊を統べる隊長だ


周りも良く見ているし、人を見る目だってある


が・・・






「・・・・・不審者が女らしんだよい・・・」



「あ〜〜。美人だったら分かんねーなー(笑)
面白そーだから俺も食堂行こう」



そう・・・


最初に女だと聞いていたのに疲れた体を休めたくてサッチに頼んだのが間違えだったんだ・・・



あのバカは女に弱い・・・


というか、甘い・・・


要するに女好きなだけだが・・・








食堂に着いた



「おいっ!サッチ!何してるんだよ・・・い・・・・・」



食堂の扉を開けた瞬間、見覚えのある顔・・・


1ヶ月ぶりに見る顔が2つ目に入った・・・





「えっ!?」


後ろから入って来たエースも気が付いたようだ








「おっ、マルコ来たか。なんだ?エースまで付いて来たのか?大丈夫だよ。この子達は、敵じゃねーみたいだし、困ってるみたいだからさ〜」


「・・・・・知ってるよい。何でこんな所にいるんだよい。藍」


それに、鈴まで・・・


驚き過ぎて逆に冷静になってしまった



藍と鈴が固まっている



「ん?なに?マルコ知り合いなのか?」


事情が分からないサッチは俺たちを交互に見る



「・・・・・・・・・・・・もしかしてマルコくん?」


「と・・・エース!!!???」


藍と鈴が驚いて俺たちを見る


「見て分かるだろうよい」


前に会ってから1ヶ月しか経ってないだろ




「いや・・・私達の知っている2人はもっと可愛かったんだけど・・・」




藍が考え込んでいる様子を見て思い出した



藍達と会った時、俺たちは今の姿じゃなかったんだった・・・



「これが本当の姿だよい・・・」


藍がジーッと俺を見る


・・・・・・・・・・待て

どこを見てる?



「・・・・うん。マルコくんだね」


ちょっと待て・・・



「藍・・・今どこを見て判断したんだよい・・・」



「え・・・あたま?・・・・と語尾・・・」


このやろう・・・


藍の頭を鷲掴みしてやろうかとした時





「えっと・・・・どゆこと?」




「「「「あ・・・・」」」」



エースと鈴も再会を喜んでいて、サッチの事をすっかり忘れていた・・・



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