蒼い炎(もしも)(完結)

□第三話
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サッチside



面白くねーな・・・


今日の宴の料理もそうだけど、今後の為に2人の好き嫌いを聞いてみれば・・・


「だいたい、何であいつが答えるんだよ」


藍ちゃんに好き嫌いを聞いてみれば、
何もないと言った


嫌いな物がないヤツはいるかもしれないけど、好きな物もないって・・・


そう思って更に聞いてみると、藍ちゃんの顔が少し暗くなり、困ったような顔をされた


その瞬間、しまったとは思った

出来るだけ好きな物を作ってやりたかっただけなのに・・・



しかも、藍ちゃんの好きな物をマルコが答えやがったっ!



まるで自分は何でも知ってますって感じがムカつくなっ


しかも、なに藍ちゃんの頭に触ってんだよっ


あのむっつりめっ!






あいつから聞いたものを用意するのは癪だが、藍ちゃん用に可愛くカットしたフルーツを用意して、スープも味の違う数種類を用意していると・・・








「・・・・・・何だよ」


ニヤニヤしながらマルコがやって来た


ムカつく顔してるな。


パイナップルのくせに



「あいつは・・・自分の好きな物や嫌いな物が分からないんだよい」




藍ちゃんの事か?



「どういう事だ?」



「1ヶ月ずっと一緒いたけど、あいつが自分の希望を言った事は無かったよい。
常に鈴やエース、俺に何が食べたいか、何をしたいか、人に合わせてばかりなんだよい。
あいつにとっては人に合わせる事が普通で自分の好き嫌いに関して考えた事がないらしいんだよい」


だから、さっき困ってたってことか?




「だからって好き嫌いがないわけじゃないだろ?」


食べ物に限らず・・・


そう、人だって・・・



「こっちにいる間に、藍がもう少し感情を出してくれるようになってくれれば良いとと思ってるよい」



「マルコ・・・お前、あの子の事・・・「腹減った〜」・・・エース・・・」





藍ちゃん達に船内を案内して回って腹が減ったと言って食堂に戻って来た・・・




「サッチ!腹減ったっ!」


「宴まで待てよい」


そうだ、マルコの言う通りだぞ



「藍ちゃん、船内どうだった?」


マルコとエースのやり取りをにこやかに見ていた藍ちゃんに声をかけた



「凄く広いですね。迷いそう(笑)」



1600人が暮らす船だからなぁ〜


「最初はみんな迷うから気を付けてな?」


「ふふふ。気を付けます」


やっぱ、笑うと可愛いなぁ〜〜〜










俺も藍ちゃんの事をもっと知れたら良いな・・・




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