蒼い炎(もしも)(完結)
□第七話
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サッチside
今日は藍ちゃん達がナースのお茶会に呼ばれてるって言ってたから張り切って藍ちゃん達が喜びそうなデザートを沢山作って持たせた
喜んでくれたかな〜〜
やっぱ、可愛いお菓子は可愛くて綺麗な女の子に食べてもらいたいからなっ!
久々に張り切って作り過ぎたけど、藍ちゃんが嬉しそうにしてたのを思い出すと頬が緩むのが自分でも分かる
この幸せな気持ちのままシャワー浴びて、酒でも飲んで寝るか〜と思い、さっとシャワーを浴びていつもの様に上半身裸で部屋をウロウロしていると扉がノックされた
どうせマルコか誰かが酒でも飲もうと来たのだろうと思い、確認もせずに扉をあけると
「「・・・・・・・・・・・・・・」」
目の前には固まった状態の藍ちゃん・・・
えっ?何でっ?
って言うか、オレ裸っ!!!
(上半身だけだけどっ)
「ごめんっ!」
取り敢えず、謝ってから扉を閉め、急いで服を着た
そして、藍ちゃんを中に招き入れた
「ホント、ごめん。シャワー浴びた後だったからさっ」
そう言って笑って誤魔化すと、藍ちゃんに適当に座るように言って紅茶を淹れて渡した
平静を装っているが藍ちゃんが俺のベッドに座っている状況に内心ドキドキしている
そう言えば、何か用があって訪ねてきたんだよな?
何かあったのかな?
そう思って聞けば
「そうだった。これ縫い終わったから持ってきた。それから、お茶会の時のデザートありがとう。凄く美味しかったよ」
ニッコリと笑う藍ちゃん
「え・・・わざわざ?ありがとう・・・」
受け取ったコックコート類を見ると本当に綺麗に、丁寧に直してくれている
「本当に得意なんだな・・・綺麗に直ってる・・・ありがとうな?」
そう言って笑うと心なしか藍ちゃんが頬を染めた?
「どうかした?」
顔が赤いけど?と言うと、少し目を泳がせ・・・
「えっと・・・なんかさ・・・サッチの髪型がいつもと違うからかな?ちょっとドキドキしちゃった(笑)」
少し赤い顔で俺を見上げてハニカム藍ちゃん
身長差のせいで自然と上目遣いになってしまう
「(可愛いっ!!!)」
可愛過ぎて直視できない!
やべ〜
にやける顔を手で覆い藍ちゃんから目を反らす
「そんな風に言われると照れるな〜〜(笑)」
舞い上がっている気持ちがばれないように冗談のように言ってみる
さて、これ以上は俺の理性がヤバいな(笑)
2人で座ってる場所もマズイしな・・・
「さっ、もう遅いし、そろそろ部屋に戻らないとな。部屋まで送ろうか?」
「ううん。近いし大丈夫だよ。また何か繕う物があったらいつでも言ってね」
扉の外まで見送り
「おやすみ。藍ちゃん」
「おやすみ。サッチ」
藍ちゃんの背中が見えなくなるまで見送った
「・・・ヤバいな」
どこまで好きになって大丈夫だろうか・・・
まだ出逢って数日・・・
今ならまだ可愛くて綺麗でお気に入りの女の子・・・くらいで引き返せるのでは・・・
とっくに引き返せなくなっている事に俺は気が付かない振りをした・・・
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