蒼い炎(もしも)(完結)

□第十一話
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サッチside

藍ちゃんが助けた子供達を家まで送り届け、食事をした後どこに行こうか・・・と言う話になり


「サッチ、ムリして付いてこなくても良いんだよ?マルコもいるし・・・エース達と一緒に行った方が楽しくない?」

そう言って向かっている先は島内一大きいと言われている図書館だった

今回上陸した島は文学の島とも言われるほどに本屋や図書館が多くありどれもかなりの品ぞろえらしい

マルコからその話を聞いていた藍ちゃんはこの図書館に行きたいとマルコと話していたらしい

今回、鈴ちゃんとエースは興味がないから・・・と別行動

正直な所、俺もそんなに興味はない

普段読む本もレシピ本くらいだしな〜〜

「エース達と出かけると疲れそうだしな〜。たまにはゆっくり本でも読もうかと思ってさっ」

横でブッと吹き出しやがったマルコの足をこっそりと蹴っておいた


「何すんだよい」

「ん?マルコ、どうかしたか〜〜?」

とぼけてやった(笑)

「(そんなにマルコと一緒にいたいのかな?)」




そうしてたどり着いた図書館


「すご・・・」

藍ちゃんの口が大きく開いている(笑)


「藍ちゃん、くち(笑)」

「あっ」

慌てて口を閉じる藍ちゃん

可愛いなぁ〜

「藍、時間は気にしなくて良いから、ゆっくり本を見てろよい。俺はここで読んでるよい」

マルコは数冊本を持ってきて出入り口付近の椅子へと座った

何かあった時にすぐ対応できるように全体を見渡せる場所を選ぶ辺りはさすが一番隊隊長だよな(笑)


「ありがとう。マルコ。サッチも飽きたら帰っちゃっていいからね」

じゃあ・・・と藍ちゃんは奥の本棚へと進んでいった



さて、俺はどうするかな〜

取り敢えず藍ちゃんの行った方へと行ってみようと足を踏み出そうとした時・・・


「サッチ、藍の邪魔はするなよい」

本から目線を外さずにマルコが言った

「・・・するわけねーだろ・・・(たぶん)」



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