蒼い炎(第二部)(完結)
□第四話
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シャワーを浴びたが、まだマルコくんが帰ってきた感じはしない。
さっき借りたシャツとズボンをはいておこう。
そう思って着替えるが。。。。
ズボン大きい。履いてもストンと落ちてしまうため、履けそうにない。
シャツを着てみたが、膝くらいまではある。
取り敢えず、これで良いか。
シャツだけを着て、タオルで髪を拭きながらシャワー室から出た。
何だか人の部屋って落ち着かない。。。
辺りを見まわしていると、本棚が目に入った。
ふふ。やっぱりマルコくんは読書家だ。
かなりの量の本がある。
面白そうな本が沢山あるな〜と思って見ていると、
「もう上がってたのかよい?」
「あっ。ごめん。勝手に部屋の中見てた」
振り返ってマルコくんと見ると。。。
「なっ!渡したズボンはどうしたんだよい!」
「?大きすぎて履いても落ちるんだよ」
あーとかうーとか、マルコくんが唸っている。
「マルコくん?大丈夫か?」
大きく溜息をついたマルコくんだったが、
「大丈夫だよい。これ、ナースに借りてきたから、取り敢えずこれを来てくれよい」
「ありがとう。着替えてくるね」