蒼い炎(第二部)(完結)
□第七話
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「鈴、藍、2人の部屋の用意をしてくるよい。藍は俺の部屋で休んでろよい。鈴はどうする?」
「せっかくだから船内を見たい!エース、案内して!」
目をキラキラしてエースを見る鈴に苦笑してしまった。
「(ま〜鈴はじっとしてないとは思ってたけどな。藍もこれくらい我儘だったら良いのにねい)」
「おう、良いぜ?藍も来るか?」
「藍は部屋で休ませるよい。2人で遊んでこいよい。藍、行くよい」
強引に藍の腕を引っ張って、部屋へ向かった。
「ちょっと、マルコくん?私も船内を案内してもらった方が手間が掛からないだろ?」
「俺が明日案内するから良いよい。それよりも少し休め。顔色が悪いよい」
自室のベットへ藍を座らせた。
すると藍が大きな溜息をついた。
「マルコくんも忙しいだろ?確か隊長さんだったよな?」
確かに他のクルーよりも、他の隊長よりも仕事が多くて大変だと以前藍に話した事があった。
「藍、そんな事を藍が心配する必要はないんだよい。確かに藍と過ごした時は俺は子供だったけど、今は藍よりも大人だし、この船でもかなりの古株だよい?俺が藍を頼ったように、ここでは俺に頼ってくれないかい?」
藍の隣に座り、出来るだけ優しく話しかけた。
「・・・・・・・ありがとう。じゃあ、少しだけ寝ても良いかな?」
「もちろんだよい」
ほらと布団をめくり、藍を横にした。
布団に入って、俺を見上げる藍
「(・・・・・可愛いねい)」
髪をすくように頭を撫でると気持ち良さそうに目を閉じる藍。
「頭撫でられるのって気持ちいいね」
藍は俺やエースの頭を良く撫でてくれていた。
「俺も沢山撫でてもらったからねい。これからは俺が沢山撫でてあげるよい」
「ふふ。嬉しいかも」
「ほら、寝ろよい」
「ね、マルコくん、寝るまで頭撫でてて?」
「良いよい」