落花流水の情(完結)

□第二話
2ページ/4ページ

エース視点


「おれは4番隊の隊長サッチってんだよ。仲間になるんなら仲良くしようぜ」

「うるせぇ!!」

「何だよ寝起き悪いな。
・・・そうだ気い失った後の事教えてやろうか?お前の仲間達がお前を取り戻しに来たんで、おれ達でたたき潰した・・・なに死んじゃいねぇ。この船にのってる」

「はっ!アン!!アンは!?」

「あ〜。あの子な〜」

「あっ。エース。目が覚めたの?」

アンが駆け寄ってきた。

「ちょうど、みんなの手当てをして来た所なんだよ。エースも手当しちゃおう」

救急箱を取り出しして俺の手当てを始めた。

「アン、ケガは?」

アンも戦闘に参加したんだ。
無傷なはずがない。

顔にも小さな傷がある。

その傷を撫でるとくすぐったいのか、アンは肩を竦めた。

「ん?大丈夫だよ。エースに比べたら軽いもんだよ〜」



「俺達は何故、鎖も鉛もつけられずに自由にさせられてるんだ?」


「白ひげさんはエースと私を家族にしたいんだって。エースを息子に、私を娘に。もちろん、他のクルーも一緒にって」

「あいつ、本気だったのか?」


気を失う前に確かにあいつは俺に息子になれと言った。。。


「どうする?エース」

「なるわけねーだろっ!」

「分かった」


「何だ、ならねーのかよい?」

こいつ、確か不死鳥のマルコか。

「ならねー。俺に鎖や鉛を付けずに自由にさせて良いのか?俺はまだあいつを殺す事を諦めてねーよ」


「そうか、そうか、取り敢えず、飯でも食っとけ」

サッチと名乗った奴が俺とアンの分の食事を持ってきた。

他のクルー達にも与えられたようだった。

「いらねー」

「俺の作った飯は上手いよ?」

「・・・・・いらねー」

「残念。アンちゃんは?」

「私もいらない」

「はっ?アン、お前は食っとけ」

俺は俺の意地で食べないだけだ。

「ん?いらな〜い」


「・・・・・・なぁなぁ、君らはできてるの?」

はぁ?どういう意味だ?

アンと2人で首を傾げる。

「恋人同士なのかってことだよい」

あ〜恋人同士って

「はぁ?何言ってんだよ!」

バカじゃないかこいつ!


「あっ、そうか、ちゃんと自己紹介もしてなかったですもんね〜」

アンはコロコロと楽しそうに笑った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ