落花流水の情(完結)
□第四話
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「今日は可愛い孫たちの顔を見に来ただけじゃから、帰るとするかのぉ」
「「「帰るのかよ(い)!!??」」」
それで良いのか海軍・・・
「「「イヤイヤイヤ、中将っ!!!!」」」
ほら見ろ、一緒にいる海兵たちが焦ってるじゃねーか・・・
「何もせずに帰ったらまた怒られますって!!」
「えーーーーー」
「「「えーーーーーじゃないですっ」」」
何だか海兵が可哀想になって来た
「可哀想だね〜。あの海兵さん達。おじいちゃんに振り回されてるね」
コロコロと笑うアン
「エース、アン、すまん。部下たちが煩いからこのまま帰るわけには行かなくなったっ!!じいちゃんの愛情を受けて見ろーーー」
「拳骨流星群」
ガープのヤツ、大砲を素手で投げ始めた
「マズイよい。急いで持ち場に付け!!!」
チッ
どんどん飛んで来やがる
いつまで避けきれるか・・・
「じじいっ!何しやがるっ!」
エースは能力を使って空中で大砲を燃やし爆破させていく
「おじいちゃんの愛情は重いのよっ!!!エースっ!私もたまにはいいでしょっ?」
何を?と聞く間もなくアンも飛び出していった
「はぁーーーー。仕方ねーな。無理すんなよー」
「りょうかーい♪じゃあ♪」
何をする気だ?
と全員で見守ると・・・
『水晶(ミズキ)』
「「「えっ????」」」
無数の透明の球体が全ての大砲を覆って海に落とした・・・
俺たちも海軍もみんな茫然とするばかりだ・・・
「おじいちゃ〜〜〜ん。その船一隻を残して、全部沈めちゃうからみんな避難させてね〜〜〜」
はぁーー?
何をするつもりだ?
『落下龍水(ラッカリュウスイ)』
アンの言葉と共に数本の水柱が立ち上がり、それが龍の形となり軍艦へと襲い掛かった
「ぶわっはっはっは。さすがは儂の孫だ。2人とも元気そうでじいちゃん、嬉しいぞっ!」
海へと落ちた海兵たちを助けながらも笑ってるガープ・・・
「おじいちゃんーー。気を付けて帰ってねーー」
手を振る姿は先ほど軍艦を一気に沈めた女には見えない・・・
「アン、お前1人で全部やるなよなぁ〜〜」
「ごめん。エース。久しぶりだから張り切っちゃった♪そして疲れたっ!!抱っこっ!!」
「お前は子供かよいっ!!そして、あの力はなんだ?アンは能力者だったのかよいっ?」
でも、こいつは確かエースを助けに何度も海に入っているはず
悪魔の実の能力者のはずは・・・
どういう事なんだ???
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