蒼い炎(もしも)(完結)

□第十一話
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藍side

マルコからこの島は本が充実していると聞いた時から大きな図書館か本屋に行きたいとお願いしていた

そして、島内一の図書館に来てみると、本当に広かった・・・

県立の図書館どころじゃないな・・・

多すぎてちょっと大変だけど・・・

取り敢えず参考になりそうな本を探した



そう、今回の目的は元の世界に帰る方法を探すことだ

もし、過去にも私たちのようにこの世界に来た人がいれば何かしら文献が残ってないかな・・・

そう思って本を探している


いくつか、異世界とタイトルがついた本や歴史関係の本を手に取る


10冊ほど手に取り近くの椅子へと座り、本を読み進める






集中して読み進めたが、これらの本ではなさそう・・・

次を探そうと読み終わった本を直して次の本を探す

あ・・・

あの本見たいな・・・

背伸びをしてみる・・・

くっぅ〜あとちょっとっ

指先は当たってるのにっ

必死にその本を取ろうとしていると背中に何かが当たった

「この本?」

振り返るとサッチが私が読みたかった本を取っていた

「あ・・・ありがとう・・・」

「他には?自分で取れない本は頼んだ方が早いだろ?こういう時は声をかけてよ」

ポンと私の頭に手を置いて少し拗ねたような顔をしたサッチ

そう言えば、こないだ、もう少し甘えるように言われたばかりだったなぁ・・・

「えっと・・・ゴメン・・・。まだ取りたい本があるんだけど、頼んでも良い?」

少し控えめにお願いすると、いつもの明るい笑顔でもちろんと言ってくれた

サッチの笑顔は朝陽みたいだなぁ〜

優しい・・・


サッチから取って貰った本も全て読んだが、これも違うようだ

その後も何冊か読んだが、収穫がないまま閉館の時間となった



マルコとも合流し、さて帰ろうか・・・という時になってマルコの電伝虫に一番隊のクルーから連絡が入った

「はぁ・・・藍、悪いねい。ちょっと先に帰らないといけなくなったよい・・・」

どうやら仕事のようだ

大変だなぁ〜

「気にしないで。大丈夫だよ?」

「そうそう、俺がちゃんと送り届けるからさっ」

サッチが嬉しそう?

マルコがいなくなるから悲しいのかと思ってたけど・・・

「チッ。サッチ、遅くならないように藍を船に連れて帰れよいっ!」

そう言って不死鳥の姿になり船の方へと飛んでいった


「じゃあ、藍ちゃん、せっかくだしゆっくり帰ろうか?」

「クスクス。良いの?マルコに怒られるんじゃない?」

たった今遅くならないようにって言われたばかりなのに(笑)


「怒られ慣れてるから大丈夫!」


そう言って、少し遠回りをして帰る事になった






「なぁ、今日図書館で何かを調べているように見えたんだけど、何を調べてたんだ?」

あ〜、マルコにしか言ってなかったな・・・


「元の世界に帰る方法を・・・」

「えっ?」




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