恋するOL

□第二話
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マルコ視点

「おはようございます、マルコさん」

「おはよう。いつも早いねい」

ニッコリと微笑む部下。

1か月前に社長の推薦で俺のアシスタント兼秘書として秘書課からきた神原藍。

あまりの忙しさから、使える人材がいれば回してほしいとは社長に言ったが、まさか入社半年も経っていない新入社員をよこすとは思ってなかったが、貰って良かった。

忙しい事には変わりないが、藍のおかげで、本来の仕事である営業と部下の指導に専念できる。

面倒な仕事が減った。


朝出社すると、必ず藍が先に出社していて、共有スペースが綺麗に片づけられ、観葉植物には水やりがされている。
部屋の空気いつも清々しいような気がする。


俺のデスクの上には書類が見やすく分別されて、俺の手元に来る前に藍がチェックをしてくれているから、俺の書類にかける時間が半減した。


そして、必ず朝一に俺好みのコーヒーを入れてくれる。

「(今日も良い匂いだよい)」

そっとコーヒーが置かれ、俺の邪魔をしないようにか、俺が礼を言うと、柔らかく微笑む。


そして、その頃他の社員たちも次々に出社してくると、藍は必ず顔を見て笑顔でそれぞれを挨拶をかわす。


藍の笑顔に癒されているのは俺だけではないらしい。

藍が来てからこの部署の雰囲気が柔らかくなった。


元々、かなりハードな部署だ


その中、笑顔を絶やさずに本当によくやってくれている




今日は月末という事もあり、俺も珍しく終日社内だ

たまには飯でも誘うかねい・・・





昼少し前


「藍、キリが良い所で一緒に飯に行かないかい?」

俺の目の前の席にいる藍にそう言って声を掛けると、キョトンとした顔をしたがすぐに

「はい」

と柔らかく微笑んだ




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