緋い炎(完結)

□第三話
1ページ/1ページ




さっきまで公園にいたのに・・・


気付いたら釣り上げられて船の上・・・


怖そうな男の人達が私達を取り囲んで騒いでいる・・・




「藍・・・」


思わず藍の手を握った


藍は私を少し後ろに隠しながら、大丈夫とでも言うように手を握り返してくれた・・・




大丈夫・・・


藍も一緒なら怖いくない・・・



男の人が藍に何か話している


そっと藍の後ろから覗いてみると・・・



「(あれ?あの髪型・・・どっかで???もしかして・・・)サッチ・・・さん?」



そのフランスパン・・・じゃないやリーゼントには見覚えが・・・


えっ?ってことは???


ここって????


サッチ・・・さん(一応さんを付けてみた)が何やら俺も有名になったとか喜んでるけど、
この際無視しようっ!




ここがあの世界だとすると・・・


もしかして・・・





「サッチ〜〜〜。何か釣れたのか〜?」



この声はっ!!!!





「鈴っ!?藍??」


「エースっ!!!!」



逢いたかったっ!!!!!



思わずエースに飛びついた



「うわっ!」


エースは驚きながらも首からぶら下がる私を軽々と支えてくれている



ちびエースじゃないっ!!!



抱きついてから気が付いた(笑)



うわっ〜〜

想像以上の筋肉だなぁ〜〜〜


あっ、目の端に藍の呆れた顔が見えた(笑)


だって嬉しいんだもんっ!!



「鈴、ちょっと離せって、マルコ呼んでくるから」


やだっ
離れたくないっ
やっと会えたのにっ


「すぐ戻るからさッ」


なっ?と言って私を下ろし頭を撫でるエース・・・



カッコいいっ!!!




「分かった・・・すぐ戻ってきてね?」



言葉通りエースはマルコを呼んですぐに戻ってきてくれた


マルコの驚いた顔が面白かったけど、私は再びエースに抱き付いた






「エースっ!逢いたかったっ!!!」




「へへっ!俺もだッ」



そう言って太陽のように笑ったエースが眩しかった





_
次の章へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ