FAIRY TAIL nl
□また
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「ルーシィ!仕事いこうぜ!」
「あ、ちょっと待って!支度するからっ」
「早くしてよね、ルーシィ。遅いよ」
「遅くないっ!」
雲一つない青空。
のどかな川。
賑やかな大通り。
……そして、
「足りない家賃……」
「だからこーして仕事に誘ったんだろー」
グスンとしょぼくれるルーシィに呆れた、といいたげにナツがいう。
「だってアンタたちと一緒にいくと報酬が減っちゃうんだもん」
ルーシィは溜息混じりに嘆いた。
「むー、なんだよ。しつれーなヤツだな」
「(イラッ)まぁ、いいけどね。ねぇ、この地名って鉱山よね。じゃあ、移動はやっぱり列車?」
「…………………!」グモォッ
ルーシィの言葉にいっきに顔を青くするナツ。
そう、ドラゴンスレイヤーの彼は乗り物が苦手なのだ。
「え、まさか場所見ないで依頼書をとったの?馬鹿じゃない??」
ルーシィが呆れ顔でいう。
「まぁ、今更ってカンジだけどね…」
「なんやかんや話してると着いたよ、ナツ」
ハッピーがナツに明るくいう。
「さぁ、乗るわよ!」
渋っているナツを引きずって乗り入れるルーシィをやれやれ、といった風貌で傍観するハッピー。
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………うぷっ」
走り出した列車からはナツうめき声がこだました。