FAIRY TAIL nl

□Christmas 2015ver.
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「はい、コレ」

「……なんだ?コレ?食いモンか?」

「なわけないでしょっ!」


相変わらず騒がしいギルドの中。
外に1歩踏み出せば寒いが、この喧騒の中ではむしろ暑い。

そんな中(珍しく)グレイと喧嘩もせず1人カウンターでボケーッとしていたナツにルーシィが声をかけた。

そして、今に至る。

彼女から手渡されたのは手のひらサイズの小包だった。

「いいから開けてみなさいよ」

「おー」

なんだろうと、ほんの少しワクワクさせながら丁寧にその包をといてゆく。

「(意外とそこらへん丁寧なのね…)」

ルーシィがひとり感心していると中身を見たナツがおぉーっと声をあげた。

「キレーだな!コレ」

ナツの手には小さな銀色のクリスマスツリーだった。ツリーにはピンクと黄色の2色の星で飾り付けられており、どうやら魔力に反応して光るようだ。

「くれんのか!?コレ!!」

「えぇ、もちろん」

サンキュ!と舞い上がりかけたナツだが、あ、と声を漏らす。

ルーシィがなんだろうと思っていると、ナツがその肩をガシリと掴む。

「ルーシィ、オレなんも用意してねぇ!!」

「え?いや、別に気にしなくても…」

「いや、オレの気がすまねぇ!!なんか欲しいもんあるか!?」

「えー……」

やっぱり気持ちだけで嬉しいから大丈夫、と言いかけたがーーー




ーーチュッ



小さなリップ音を認識した時には既にルーシィはナツの腕の中だった。

「明日!絶対用意するから!」

そういうとナツは猛ダッシュでギルドを出ていった。

「………………っ」




「もう、いいわよ!貰ったからぁ!」













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