リヴァロさんと愉快なユニットたち
□TWINSHeart―夜明けの空―
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あれから1ヶ月…………
僕はソウルセイバーからシングセイバーと名を改めて生きている。
どうやら、ファントムがいなくなったことにより僕がソウルセイバーだった事実も消えたらしい。
ファントムがいない世界は……相変わらず綺麗な姿で時を進めている。
よく……人が死んでも世界は回ると言うけれど。
龍も同じようなもんなのかもしれない。
因みにファントムのお陰か僕はあれから背が伸びた。
恐らくもうファントムと同じくらいの身長だろう。
喋り方は自然と変わって
多分昔よりは刺がなくなった。
でも、やっぱりどこか足りない部分がある。
仲間に囲まれて、表面が笑顔でいても………。
心のどこかで…ファントムの存在を必要としていた。
生きることを悲観せずに。
生きれれば良かったけど……。
「ばーか…」
ファントムが居ないと…
心に穴があいたような感じがするんだ。
双子だから……なのかな。
でも、ファントムはずっと僕の心の中にいるって言っていた。
本当かどうか分からない。
でも、その言葉のおかげで……少なくとも……酷い孤独には襲われずにすんだ。
でも……やっぱり孤独なんだ。
寂しいよ………。