リヴァロさんと愉快なユニットたち

□追憶―血塗られた過去―
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…………真っ赤だ……
足元にはもう原型もとどめていない塊が落ちている。


自分の手を見れば同じように赤で汚れていた。


臭いはしないはずなのに、思い出したかのように鉄臭い匂いが鼻をつく。


あぁ……気持ち悪い。
思い出したくない。


ぐちゃり……ぐちゃりと歩く度に音を立てる肉の塊。


踏み付ける感触すら感じて吐きそうになる。


夢なら早く覚めて欲しい。


嫌な夢だったと忘れさせて欲しい。


もう「昔のこと」を思い出すのは沢山だっ……。


「……」


ふと目の前に見えた人影にハッとなる。

なぜなら……そこにいたのは
“向こう”のゾディアック……。


「何でここに……っ!?」


ゾディアックの元へ行こうと一歩踏み出すと今までにないめまいに襲われ視界が暗転する……。


次に見えたのは、己の手によってボロボロに引き裂かれたゾディアックの姿だった―
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