リヴァロさんと愉快なユニットたち
□悦楽の地獄〜苦しみと快楽〜
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「今回の獲物は見つかったのですか?」
「もっちろん、でさ……ゼヰールは明日から遠出なんだよね?」
「らしいですね。…………そういう事ですか。貴方もなかなか……えげつない事を……」
「……えげつなくなんかないよ?
ただ……彼が目をつけてるあの子がどんな子なのか知りたいだけなんから……」
「…………ここか」
地図を片手に俺は歩を進める。
今日から用事があるとかで見おくしりて欲しいとゼヰールに言われ、しょうがなく指定の場所まで来ている。
別に行かなければいかなくてもいいんだが、相談に乗ってもらっている立場なのでそうもいかない。
「……どこにもいないな。どこ行ったんだ?」
もう既に行ったのか……
「もう少し早めに行けばよかったか……」
「大丈夫だよ〜?全然時間ぴったし」
聞き覚えのない声に俺はハッとなって戦闘態勢に入る。
「わわっ!!ごめんごめん。ビックリさせた?」
目の前にいたのは少女とも少年とも言えない体躯の子供。
迂闊にもその子供に注意が行き過ぎて後ろの気配を感じ取れなかった。
「っ!!」
急に後ろから何かをかがされ意識が遠のく……。
『獲物ゲット♪早く戻ろ?』
そう聞こえたのを最後に俺の意識は完全に落ちた。