リヴァロさんと愉快なユニットたち

□ひとときの休息
4ページ/6ページ


「ユーノス…」


「っ!その名で呼ばないでください……。
俺は…ブラスターダークです」


嫌なんです。
昔を思い出すのが……


憎むためには過去を振り返らないといけないのに……


俺はそれすらも怖い……


「だが、我はお前の名が好きだ…」


「もう、その名は捨てました…」


そう言いきると、なぜかディクテイター様はクスクスと笑い出す…。


「何故笑うのですか?」


「くっ……。すまない…アーメスと同じことを言っていたものでな…」


「アーメス?」


俺は聞き覚えのない名に首をかしげた
そんな俺を見て、少し意地悪い笑みを浮かべるディクテイター様…


「ブラスターブレードの事だ」


「なっ!?」


知らなかった…。


あの人も、名を……捨てていた……?


いや、そんなことよりも……


「ディクテイター様……」


何で、そんなに懐かしそうな顔をするんですか…?


嫌だ……。


俺だけを見てほしい……。


あの人の………アイツの事なんか考えないで………


ずっと………ずっと


「………の……事なんか……」


「?……ん?ユーノス…どうし…」


「ずっと、俺だけを見ててください…ディクテイター様…
アイツの事なんか……考えないでください……」


いつの間にか、俺は泣いていた…。
ディクテイター様にしがみつくようにして…


今日は、感情がよく表に出るのだろう……


「お願いです……お願いです…。
俺を…見捨てないで……」


ずっと、側に置いてください…。


「…わかっている、そんな顔をするな…」


(我は……お前を見捨てたりなどしない…


むしろ、我はお前が嫌がろうと一生手放す気はないからな…


この、愛しい我が部下を……)
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ