リヴァロさんと愉快なユニットたち
□TWINSHeart―ヒトリトフタリ―
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「なぁ、皆……お前の顔が見たいと言っているんだ……。
最近姿を現さないから……みんな心配してる」
「言葉では何だって言えるでしょ…
もう、早く帰ってよ…………」
皆という言葉を聞き、ソルは辛そうに呟く。
なぁソル……
一体何がお前をそんなに苦しめているんだ……。
なんでお前が辛い顔しなきゃいけないんだ……。
俺は……分かってやれない……。
お前が苦しんでいるのに…………
何も助けてやれない。
ダメな…………兄貴だ…………。
「分かった……取り敢えず伝えたからな?来週の週末……やる事になってるから……」
そう言って俺はその場をあとにした。
「その様子だとまだ反抗期は終わってないようですね」
「ははっ……反抗期ってだけならいいんだけどな…」
聖域の境界線で待っていたディクテイターが察したように話しかける。
そんな彼に俺は苦笑いしながらそういった。
「どうでしたか?ソウルセイバードラゴンの様子は……」
「あんまり期待しない方がいいかもしれないなぁ…。
あの様子だと、暫く出てきそうにないし…………」
時々外に出る時はあるが、どうやらこの世界ではない世界に行っているらしい…………。
まるで、この世界から逃げているみたいだ。
「……なんで相談してくれないんだろうか……」
少しくらい言ってくれれば……。
聞いてやることくらい……出来るのに。
そんな俺の言葉にディクテイターは苦い顔をした。