リヴァロさんと愉快なユニットたち

□追憶―血塗られた過去―
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「っ!!」



俺は飛び起きるように目が覚める。
冷や汗は表すなら滝のように流れていて、寝間着も寝具もひどい状態だった。


「…………最悪だ」


そう、最悪という言葉が驚くほどぴったり当てはまる朝だった。





「マズイな……」


「どうかしました?」


「……すこぶる調子が良くない」


「でしょうね。普段あれだけ気をつけている低い扉に五回も頭をぶつけているんですから」


「………………。」


朝のありがたくない夢のせいで何をするにも集中出来なくなってしまった俺は、先程から作業机に突っ伏している。


「また変な夢でも見たんですか?」


「……あぁ」


「…………(どうせあらかた立ちの悪い夢に例のあの人が出てたんでしょうね)」


ふうー。と一息ついて伸びをする横で俺はうぬぬ……と唸る。


いくら会いたいからって、あんなのは無いだろあんなのは!
よりにも寄って、あんな…………。


昔を思い出させるような夢……。


「……少し気分転換に外出たらどうです?
その状態じゃ粗大ゴミと同じです」


「……っ……」


ざっくり突き刺さる一言を言われて渋々俺は外に出た。


しかし




「猛吹雪じゃねーか!」


外は見事な程に大荒れだった。



あぁ、今日はホントにツイてない……。
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