短編倉庫

□花の想い
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【忘却のRegret】


忘れたのはきっと……
新たな道を探すため。


思い出さないのはきっと……
後戻りしてはいけない道だから


でも少しくらい………
思い出したっていいじゃない……。


そう言えばきっと……貴方はこう言うわね……。


《過去をわざわざ振り返るくらいなら前に進もう》
って………


「私」はずっと辛かったの。


記憶も何もかも失って
人ですらなくなっても…。


「後悔」だけがずっと残った………。


そんな後悔も………これで終わり……


「やっと……前に進める」


「ん?なんか言ったか…?グレン」


あぁ、この人は変わらずに「私」を……
「僕」を……………………………。


見てくれる。


「……………あれ?」


「今度はなんだよ………」


だからもう心配ないの……。


「なにか言おうとしてたんだけど……」


「?」


ありがとう………。
私はまた新しい命として………。


「忘れた……」


「えぇ?……気になるな〜」


この世界を生きていく。


「しょうがないじゃん。忘れたものは忘れたの」


「ふーん?」


だから今度は一緒にいて?


「あれ……?」


「……お前いつの間に花なんか…」


ケシの花言葉は忘却


今度は………
前へ進むのだから。


「……なんか…大切なこと…忘れてる気がするんだよね」


「俺も……」


過去の記憶は………空の彼方に飛ばしましょう……?


私たちの大好きな空に……。
 

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