リヴァロさんと愉快なユニットたち
□一話・光の剣士と偉大なる騎士王
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そのころ……
「はっくしっ!……誰か噂でもしたのかな…?」
騎士王ことアルフレッドはくしゃみをしていた。
「さて…と。今日の分は終わったね…。よし、早速演習へ行く準備をしなければ!」
(何て言っても。久しぶりに彼の勇姿が見られるかもしれないからね…)
アルフレッドのいう彼とは勿論ブラスター・ブレードのこと…。
今日の演習は珍しく夕方から夜明けまでの夜間に実施される。
恐らく…緊張状態が解消されてから初めての合同演習になるだろう。
(もしかしたら。僕も参加できるかもしれない…)
一国の王が演習に参加するなど普通はあり得ないのだが、彼は騎士王。
王であり、騎士でもあるのだ。
「失礼致します。ご準備の方は…」
「出来ている。入っていいぞ」
「は……」
扉を開けて入ってきたのは一人の従者
従者は今回の演習の概要をかいつまんで伝えるとすぐに部屋を後にした。
「さてさて。僕が出るとなったら一体どんな反応をするのか……」
彼は、大慌てになるであろう親友の姿を思い浮かべながらほほを緩めた。
(楽しみでしょうがないよ…)