リヴァロさんと愉快なユニットたち

□ひとときの休息
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「ディクテイター様…」


何でだろう、今日は調子が良くない。
いや、今日……というよりも、ここ最近調子があがらないことが続いている


「どうした?調子が悪そうだな…。
きちんと体調管理に気を付けないといけないぞ」


「……はい」


素っ気ない返事だっただろうか……
お気を悪くしていないと良いが…。


「ダーク……。来なさい」


あぁ、やっぱり……
怒っていらっしゃる。


俺はディクテイター様の言う通り、近くによった…。


「全く、体の調子が良くないなら無理して仕事をしなくても良いのだぞ?
どのみち、仕事など有ってないようなものなのだから…」


ディクテイター様はそう言って俺の額に手を当てた。
鎧のない細い指先が額に当たると、なぜか顔に熱が集まる感じがした……。


「ディクテイター様…」


何となく名を呼ぶと、微笑んで俺の兜を外しにかかる。


流石に、これには驚いて離れると
ディクテイター様は困ったような顔をした。


「お前は、今日休みなさい
体を壊されたら、それこそ皆に迷惑をかけることになる…」


「……………。」


分かってはいる。
でも、一人で居ると……。
心がくじけそうで……


あの人のことも…思い出す。


強かったあの人


厳しかったあの人


ノルマをクリアできたときに誉めてくれたあの人…


俺は、あの人に執着してる。


あさましいくらいに
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