贈り物

□夕焼けの丘
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「綱吉く〜んvV」

「…だまれ、変態!」


ある日の土曜、お腹のあたりに重さを感じた綱吉は眠たいのをこらえ体を起こすと、目の前には"にっこり"という表現が似合いそうなほどの笑顔を浮かべたパイナップル、いや六道骸が乗っかっていた。
そして抱きしめんばかりの勢いで覆いかぶさって来た骸を死ぬ気丸を使わず、綱吉は超死ぬ気になり骸を殴り倒した。


「クハッ!今日もかわいいですよ、綱吉くんvV」

「かわいくないわ!!ていうかなに人の部屋勝手に入ってきてんの、不法侵入罪だぞ!!警察に突き出してやろうか、この変態!!もっとマシな人間になれ!!」

「ひどいですね、綱吉君は。ちゃんと人間ですよ」


殴り倒しても起き上がる骸に呆れた綱吉はまた眠ろうと布団に潜ると、骸が掛け布団をバッ!と剥がして綱吉の眠りを妨げた。


「なんだよ、寝ーかーせーろーよっ!!」

「いーやーでーす!!そんなことより綱吉くん、デートしましょ!デート!!」

「デート?なんでまた」

「なんでってほら、僕たち恋人同士じゃないですか!」


そうなのだ。この二人、変態ストーカーと被害者の関係以外にしっかり恋人という肩書きを持っているのだ。
骸いわく、『ストーカーではありません、綱吉くんが危険な目に遭わないように見張ってるんです!! らしい。


「骸がどうしても行きたいって言うなら行ってもいいけど…」

「じゃあ決まりですね!!はい、ぼさっとしてないで準備してください!!」

「はいはい……って勝手に脱がすなー!!」

「いいじゃないですか、減るもんじゃないですし」

「そういう問題じゃなーい!!!」






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