リョ総受

□放課後
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いろいろあった全国大会も青学の優勝で幕を閉じ3年生は引退、2・1年生は次に向け練習に励んでいた。
青学のエース越前リョーマも次に向け練習に励んでいた。

部活も終わり最後まで残っていたリョーマは帰り仕度をして部室を出ようとしたとき、部室のドアが開いて不二が入ってきた。


「あれ、不二センパイどうしたんすか」

「ん、部室が明るかったから誰かいるのかなってね」

「そうっすか、じゃあオレ帰るんでセンパイも出てください」

「そうだね、あ、じゃあ一緒に帰ろうよ」

「え…」


いきなりの申し出に越前は困ってしまった。
だって今日は恋人が迎えに来てくれるのだ。


「えっと、今日はちょっと…」

「なに?」

「ちょっと急いでるんで」

「そうか、じゃあ残念だね」

「すいません、じゃあ」

「あ、そういえば門の所に幸村がいたよ」

「え…」


上手く撒いたと思ったが流石は不二、一筋縄ではいかない。


「急ぎの用って幸村と一緒に帰ること?」

「ッ!?…………だったらなんなんスか!」

「別に意味はないよ、ただ幸村のどこがいいんだろうと思ってね」

「アンタより全然良いっスよっ!!!」

「へぇ〜」


図星のうえ幸村を悪く言われ羞恥と怒りのため不意に出てしまった言葉に越前はしまったっと思いながらも訂正出来ないのだからと、次に来る攻撃(?)に備えていた。
そのとき、部室のドアが開き、外から幸村が入って来た。


「精市!?」

「幸村、なんの用?」


いきなり入って来た幸村にリョーマは驚き、不二は敵意を剥き出しにした。


「君に用は無いよ、不二。さぁ、リョーマ君、帰ろう」

「あ、うん」

「ちょっと待ちなよ、僕は君に用があるんだ」

「あれ、まだいたの。俺は急いでるから君のために裂く時間はない」


幸村は冷たく言い捨て越前に帰り仕度をするように促した。


「ハァ、越前が何故君を選んだのか…」

「フッ、それはリョーマが俺を選んだからさ、だから君にとやかく言われる筋合いはないよ」

「くっ、まあいいさ。僕は諦めないから」

「まぁそうやってあがいてればいいさ、どうせ俺には勝てないんだから」


越前が帰り仕度している間、幸村と不二はまたも言い争いをしていた。
とそこへ帰り仕度を終えた越前が戻って来て黒い戦いは終わった。


「精市、帰ろ!」

「そうだね、じゃあ不二さよなら」

「先輩、鍵閉めるんで出てください」

「あぁ、ごめんね。じゃあさようなら」

「お疲れ様っす」


不二は幸村と越前に追い出される形で部室を出ていった。


「不二センパイとなに話してたの?」

「ん?なんでもないよ」

「ふ〜ん」

「たいしたことじゃないからリョーマ君は気にしなくてもいいんだよ」

「うん」


越前は幸村と不二の会話を聞いていないため、内容が気になるのか越前は機嫌を悪くしていたが幸村が気にしなくていいと言うので気にしないことにしたらしく機嫌が良くなっていた。


「じゃあお母さんが心配するから早く帰ろうか」

「ん」


幸村の言葉に促され学校を出た越前と幸村は二人仲良く手を繋いで帰途についた。








〜End〜



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