リョ総受
□寂しがりや
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『今から会いにいってもいい?あ、だめって言っても遅いから』
電話ごしに言われた言葉に嫌な予感がしてリョーマは窓へと駆け寄り下を見た。
すると携帯片手に上を見上げている幸村と目が合った。
そのとたんリョーマは心の中でバカ!!と悪態をつきながらも駆け足で下に降り、そして玄関を開けた瞬間に今度は真っ正面から悪態をつく。
「ちょっと、あんたバカ?せっかく風邪が治ったのにまた振り返したりしたらどうするの!!」
「ごめんごめん、急に部活が無くなったからキャンセルしてたデートとでもって思って」
そういった幸村の声は落ち込んでいるような声だったが幸村の心はというと「(ふふ、かわいいな〜口ではバカとか言ってるけどほんとは会いたかったくせにね)」と惚気ていた。
「はぁ〜もう部屋入って」
「お邪魔します…あれ?今日は叔母さんたちいないの?」
「え、うん。この前言わなかったっけ」
「ごめん、聞いてなかった」
「はぁ、でどうするの?泊まってくの?」
「もちろん!」
張り切って答えた幸村にリョーマは一瞬えっと言う顔をしたがすぐに表情から消して自室に向かう。
「相変わらず部屋…散らかってるね」
「うるさいなぁ」
「ごめんごめん、あリョーマ、叔母さんたちいないなら夕飯とかどうする?」
「ん〜和食食べたい」
「ふふ、リョーマは本当に和食が好きだね、じゃあ後で買い物行こうか」
「うん」
来てそうそう夕飯の話しをする幸村はどうにか少し機嫌の悪い恋人のご機嫌取りをしているようだがあまり効果がないらしい。
すると幸村はリョーマの手を引き自分の上に座らせた。
「ちょっ、ちょっと!!何すんのさ!!///」
「そんな寂しいそうな顔しないでよ」
「してない!!」
「してたよ」
「ッ…!!///」
自分がそんな顔していたことが恥ずかしくなったリョーマは暴れるのをやめてかわりに幸村に擦り寄った。
その行動に一緒固まった幸村だったがただでさえ部活が忙しくて学校が違うということで好きな時に会えないことがリョーマを寂しい思いにしてしまったと思いリョーマの好きにさせた。
「ごめんねリョーマ」
「なんで謝るの?精市は悪くないじゃん」
「リョーマに寂しい思いさせたなって」
「だったらいっぱい甘えさせてよ///」
「仰せのままに、お姫様」
二人はいったん体を離しどちらともなく唇を合わせ二人は甘い時間を過ごした。
〜End〜
アトガキ&オマケ
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