サンジ×ロー

□突発サンロ
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 しなやかな肢体がベッドの上で跳ねる。
 汗に濡れた身体が愛撫されて拓かれていく度に溢れる嬌声に、隣に座るサンジがゴクリと唾を飲む音が聞こえた。

「何でおれまで…」

 喉の渇きを覚えて目が覚めて、キッチンまで水を飲みに行ったローが、一人でコッソリとエッチな映像を見ているサンジに出くわした。
 悪夢のはじまりはそれからで、見せてやる代わりに女性陣には内緒にして欲しいとサンジに捕まってしまう。
 一緒に見ないなら、これから毎日梅干しとパンを食わせてやると言われたローは、仕方なしに一緒に見ているという状況だ。

「ロー。お前さ、こういの見て興奮しねェの?」

「しねェ…」

 女に魅力を感じたことがない。
 ローが答えてやると、サンジが化け物でも見るような目でローを見ていた。

「ヤローと違って、女の子ってどこを触っても柔らかいし、すっげーいい匂いすんのにっ!?」

「興味ねェ…」

 今はそれよりも、ローにとってやらなければならないことが山ほどある。

「触りたいとか触られたいとか、思ったことねェのか」

「…ねェ…」

 その答えにもサンジは目を見開いて、信じられないような顔をする。

「ローってさ、もしかして…、不感症なのか?」

「何でそうなるんだよ…」

 映像はクライマックスに入ったらしく、激しい絡み合いを見せている。

「確かめてやるよ」

「なに言って…っ、おいっ! 触るなっ!」

「減るもんじゃねェだろ…」

 器用にズボンを脱がせたサンジがローの股間に触れたことで、驚いたローがサンジの手を掴まえた。

「てめ…ッ…、ふざけ…んっく…」

「ん? 感じてる?」

 下から覗き込む形でローを見て笑うサンジに、動きを止めることが出来なかったローが悔し気に唇を噛む。

「可愛いとこあるじゃねェの…」

 サンジの手の動きが速くなっていく。

「も…、やめてくれ…」

 このままでは引き返せないところまで行きそうだと、ローが上擦った声で伝えれば、サンジの喉が鳴った。

「悪ィ…。勃っちまった…。アレでは勃たなかったのに」

 エンドロールが流れる映像を横目に、サンジは服を脱いでローに覆い被さる。
 唇を塞がれたローが意識を失うのは、数時間後のお話。





END

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