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□強気な君
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みんなの寝息が聞こえる中、一松は寝付けずにいた。
体が冷えてきたので、カラ松の背中に引っ付く。
「……ん、一松?眠れないのか?」
「………ちょっとだけ…。」
「なんなら子守唄でも「いい。」
「そうか……フッ、くっつきたいのなら直接言えば良いさ。」
カラ松が一松の方にゴロンと体を向け、背中に手をまわしてきた。
「ちょ…やめてよ、余計眠れない…。」
「それは…ドキドキしているという解釈でいいんだな?」
「っ…………おやすみっ!」
ぼふっと頭まで毛布を引き上げ、くるまる一松だったが、その瞬間耳を真っ赤にしていたのをいカラ松は見逃さずにいた。
「フッ…可愛いやつめ…。」
数分後、一松の寝息が聞こえてきたため、自分も寝ることにしてその日は終わった。
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