book

□強気な君
1ページ/11ページ




みんなの寝息が聞こえる中、一松は寝付けずにいた。

体が冷えてきたので、カラ松の背中に引っ付く。



「……ん、一松?眠れないのか?」

「………ちょっとだけ…。」

「なんなら子守唄でも「いい。」

「そうか……フッ、くっつきたいのなら直接言えば良いさ。」


カラ松が一松の方にゴロンと体を向け、背中に手をまわしてきた。

「ちょ…やめてよ、余計眠れない…。」

「それは…ドキドキしているという解釈でいいんだな?」

「っ…………おやすみっ!」

ぼふっと頭まで毛布を引き上げ、くるまる一松だったが、その瞬間耳を真っ赤にしていたのをいカラ松は見逃さずにいた。

「フッ…可愛いやつめ…。」


数分後、一松の寝息が聞こえてきたため、自分も寝ることにしてその日は終わった。



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ