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□ソウルイーターパロ
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「またかねおそ松君…もっと慎重に相手のことを思いやってやれ。君には期待しているんだからね。」
「ハイ……スイマッセン…。」
頭をポリポリと掻きうつ向きながら教師に謝罪しているのは、職人見習いのおそ松であった。
此処、死神武器職人専門学校では、優れた「職人」と「武器」を目指し、ペアと共に99個の魂と魔女の魂1つを「武器」が“食べて”、最終的には死神様の「デスサイズ」になるべく、今日もたくさんの生徒が訓練や勉強に励んでいる。
そんな中、おそ松は自分にぴったりのペアを見つけることができないでいた。
波長が会う相手が見つからないというわけではない。何故なら、彼はとても自分勝手な所が多く、戦闘中は一人で突っ走ってしまい、「武器」側が追い付けないでいる事が多々起きているのだ。
今回もまた、そのようなことで相手を見失ってしまったのである。
「はーぁあ、まーた怒こられちったよー。」
「いや、完全にお前が悪いんだからね?おそ松兄さん。」
「やっぱペアになるのはお前が最適だと俺思うんだけどナー?チョロ松。」
「そう思うならさっさと妖刀に使いなれなよ。」
「だって妖刀って距離感掴みにくいんだよ。俺コントロールとか苦手だし。」
そんなおそ松に唯一着いていけているのは、チョロ松ただ一人だった。だが、おそ松は妖刀になかなかなれることが出来ないでいた。
「そりゃ、練習しないと上手くならないよ。一度広場で試してみる?」
「えー、気が乗らないなー…。」
「……今川焼き奢るから。」
「よーし頑張ろうチョロ松君!」
「…………こりゃ、皆呆れてペアになれないわけだわ。(ボソッ」
「ん、何か言ったかー?」
「何にも。ほら、早くいこう。」