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□天上天下唯我独尊
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ガララッ

「あ、カラ松兄さん、出かけるなら買い物頼みたいんだけど。」

いつもの皮ジャンに痛タンクトップ、そしてサングラスをかけるという、逆ナン待ちが目的なのであろう姿で出かけようとするカラ松に、メモと買い物バックを渡したのはチョロ松だった。

「………クソ松、猫缶も買ってこい。」

「一松、昨日も買っただろ。そんなにいらないんじゃない?」

「………チッ」

「おっカラ松また逆ナン待ちか?なんなら釣り行かねー?」

「逆ナン…とは何だ?」

「まじかよっ!お前素で逆ナン待ちしてんのかよ!どんだけ自分に自信あんだよーっ!」

おそ松はあばらが折れるだとかどうとか言いながら笑い転けている。

「フッ…カラ松girlが待っている…行ってくるぜ。」

そう言って買い物バックを肩に下げて出ていった。

「あっもう時間が…僕もハロワ行ってくるね。」

チョロ松も続いて出掛けていった。

残されたおそ松と一松はというと、何故だか急に黙りこんでいた。別に喧嘩をしたとかそういう訳ではない。

先に言葉を発したのはおそ松だった。






【おそ松side】


「……お前まだ伝えてねぇのな。」

「………。」

「さっき適当なこと言って少しでも喋ろうとしてたろ?バレバレだってぇの。」

「……っせぇ…。」


実を言うと、ここだけの話、一松はカラ松のことが好きだ。それも、恋愛感情として。

いつから好きになったとかは知らねぇけど、一松がカラ松をいじるときとか、話しかける時とかって、妙にイキイキしてんの。コイツもしかして、って疑ってた時もあった。
いつの話だっけな、その疑いが確信になったたのは。


それはある夜の出来事だった。トイレに行きてぇって目が覚めた訳よ。そんで起き上がって見るとまあビックリ。起きてた一松が寝てるカラ松見つめながら手ぇ握ってんの。それも顔染めちゃってさ。何処の乙女だよってツッコミたくなったよね。でもそん時はそれどころじゃなかった。

俺にそれを見られてパニクった一松は急いで俺を居間に引っ張ってってさ、「何で見たの」とか「そういうんじゃないから」とかすっげぇ焦りながら言ってくる訳。俺何も言ってねぇのにな。だから、
「大丈夫、誰にも言わねぇから、安心しろよ。」
って言ってやったんだ。

そしたら一松ってばそれだけで安堵しちゃってさ、ベラベラ勝手に喋りだしたんだよ。実はカラ松のことがーって。いやぁ驚いたねそりゃ。でも同時に何故だか、



何で俺じゃねぇのかなって思っちゃったんだよ。



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