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□いちまーつの冒険
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“ご家族全員遊園地ご招待券”を囲んで座る五人の影が部屋にたたずんでいる。
一松は今、野良猫に餌をあげに外出中だ。
「…いいかお前ら、決してヘタなマネすんじゃねぇぞ。」
「「「「サー!イエッサー!!」」」」
「だあああ!声がでけぇよ!(小声)」
「「「「サー、イエッサー…。」」」」
「ま、僕が一番だと思うけどね。」
「トッティに負けるわけにはいかないね。」
「フッ…俺に勝てるとでも思っているのか?」
「がんばりマッスル!」
「はっ!これは長男様の一人勝ちだね!」
彼らが企んでいること、それは…
「誰が一松を一番エスコート出来るか対決」というものだった。
これは彼らにとって決してくだらないことではない。カラ松曰く、戦争の予感がするほどの重要性があったのだ。
「「「「「いざ、勝負!!」」」」」
開始の合図のゴングがなり響く。
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