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□いちまーつの冒険
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遊園地に到着し、まず始めに動いたのは十四松だった。

「一松兄さんいくよーー!!」

「えっ、どこに?」

「あっ!あんにゃろー行動が早いなおい!」

「僕らもついていこう!」


たどり着いた先には、この遊園地のメインとも言える、ジェットコースターだった。

「え……まじかよ。」

「は、初めからこれに乗るの!?まだゲート入って10分もたってないよ!?」

「はいはいはーい!乗りまーす!」

「6名様ですね。持ち物や身に付けているものはこちらにお預け下さい。」

スムーズにジェットコースター乗り場まで案内されていく六人。成り行きで断れなかった者もいた。

コースターに二人一組で乗っていく。ジェットコースター乗り場までずっと一松と手を繋ぎっぱなしだった十四松は先頭に、その後ろにおそ松、カラ松の二人と、チョロ松、トド松の二人が座った。

「くっそー、十四松の奴、いつの間にあんなに行動力高めてやがったんだーっ!」

「skyが俺を呼んでいる…!」

「チョロ松兄さんどうしよう!僕絶叫系ダメなのに成り行きで乗っちゃったよ!!」

「おおお落ち着くんだトド松!目を瞑っていればななななんとかなる!!」

「一松兄さん怖くないすか?手、握っててもいいよ!」

「……俺乗るって言ってないんだけど…。」

ぎゅっと一松の手を握る十四松。何故か恋人繋ぎであるが、一松はそんなことより降りることを優先したいようだ。


プルルルルルルル…という音を合図にコースターがゆっくり動き出した。

「うううう動いてる!動いてるよチョロ松兄さん!!」

「ももももちつけトド松ううう!!」

「十四松ってば一松とめっちゃいい雰囲気なんですけど!羨ましいんですけど!!」

「飛びたつぜ!自由の空に!」

「さっきからうっせぇんだよクソ松!こちとら緊張してんだよイラつかせんnうわあ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」

「ひゃっほぉおおおぅ!!」

速度をぐんぐん上げながら急降下していくコースター。約三名は地獄のような悲鳴をあげている。



(あ、死んだ…。)




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