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□強気な君
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翌日。


【一松side】


…時刻はただいま午前9時。他の奴らはまだ夢の中。

すよすよと気持ちよさそうに眠るカラ松が視界に入る。




…無防備な姿しやがって…!おかげでこっちの息子大パニックだわクソが!!ああもうどうしよう!神、いや、天使がいる!ああ今すぐ脅かしてぇ!怯えたカラ松が見てぇ!厄介な性癖持っちゃったよ母さんごめん!!いやこんな姿さらして俺の前で眠るカラ松が悪い!そうだ起こそう!寝起きヨダレ垂らして機嫌悪そうなカラ松とかまじ朝ごはん何杯でもいける!!起こそう!!

「クソ松おは。」

ガスッと頭を足で蹴る。するとグゥッという野太い声が聞こえてきた。さあ起きろカラ松…今日もいっぱい遊んでやんよ…。


「おぉ一松モーニン…昨日はちゃんと眠れたか…?」

「あ?あぁ、まぁね。」

「って何だ、まだ朝の9時じゃないか…冷えるだろう?そうだ、羽織るものを持ってこよう、待っていろ。」

「……?」

昨日の朝は涙目で頭押さえながら痛がっていたのに…一夜にしてタフになったのか…?まあそれはそれで別にいいんだけど…。

バサッ

「!!!??」

「ほら、これで暖かいだろ?」

ええええええ何!?何故ぇ!?後ろから羽織らせるのはまだしも、何で抱きつく!お前そんなに積極的でしたっけ!!?

「どうした一松…そんな固まって…もしかして、また照れているのか?」

「は??」

照れ?照れてるって言ったか?おかしい、今日のカラ松なんだかおかしい。寝ぼけてんのかコイツ?
は、ははーん!わかった!わかったぞ!新婚さんごっこ的なのがしたいのね!?元演劇部だもんねそういうの好きだよね!でも立場逆だよカラ松くゅん?お前がママに!なるんだよ!!

「一松?」

「…何?まさか、イチャイチャしたいの?」ニヤ

ふふん、この台詞だろ?お前が求めていたのは…ほらよぉ…妻なら妻らしく赤面しろやぁ…

「そうだな、今日はいい天気だ、二人でデートでも行くとするか。」

あ、あるぅええ!?
カラ松?貴方、本当にカラ松なの!?こんなカラ松知らない見たことない!
って何で俺は昼ドラの悲劇の妻みたいなこと思ってんだ!落ち着け!

「…い、一松?変な奴だな…汗がすごいぞ?」

「さわんなボケェ!!お、お前何者だ!?」

「………?」

なんだよ!何でそんな「なに言ってんのコイツ」みたいな目で見てくんだよ!?お前に言われたかねぇわチクショウ!
あっ!今「わかった!」みたいな顔した!可愛い!じゃねぇ、何なんだよほんと!

「フッ……ばれてしまっては仕方がない…俺はこの世界に召喚されしダーククロウデビル…お前と契約を結びにきた…!」

ちっっっげーーーよ!俺そんな台詞求めてねぇよバカかこいつ!夫婦の次は悪魔かよ!ここだけはカラ松らしいなおい!

「違う、お前、何か今日おかしい。おかし過ぎ。」

「おかしい…?あ、そういえば一松、猫の集会いかなくていいのか?朝はいつも行ってるだろ?あ、今日もついていってもいいか?」

な、

なんで知ってんのコイツゥゥ!?俺教えた覚え無いし!つか今日もって何?一度も連れてったこと無いよ俺!?
やっぱりおかしい!俺のカラ松じゃねぇ!

「だから誰だっつってんだよ座れ!!」

「えっ?」



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