短篇
□10年後。
2ページ/3ページ
家に帰ると、
テラスのほうのカフェの方から、
「咲乃ちゃん、お帰り〜、みんな来てるからこっちおいでよ!」と
トド松君に呼ばれた。
私たちが住居としている側と反対側のカフェに顔をだすと、
次々に、
「お帰り〜、遅かったね、どこ行っていたの〜」と十四松君が飛びついてきて、
「何やってんだ!」とチョロ松くんとおそ松君が引き剥がそうとする。
「ふっ、マイシスターよ、俺の隣に座らないか」とカラ松君が声をかけてくる。
一松も、興味ないような顔をしながらも、みんなが集まると、きちんとそばに座っている。
見ての通り、六つ子はいつもここに集合している。
チョロ松君は、ここの方が筆が進むと、
毎日のように、トド松君と十四松くんのカフェで執筆している。
そして、仕事が深夜のカラ松くんも、
昼間は必ずカフェランチにやってくる。
おそ松くん一番これないはずなのに、営業職の特権だ〜と言っては、営業周りと言ってサボっているようだ。
一松は、カフェの二回が住居だし、
書道教室は、生徒たちが学校から下校してきてからなので、必然的に夕方の仕事になる。
まあ、とにかく、
家を出ても、毎日のように六つ子は集まっているんだなと可愛くなる。
私は、そっと、腰を下ろしたら、
すぐに、暖かい紅茶がでてきた。